スピードスケート短距離メダルゼロを招いた日本勢の“驕り”

公開日: 更新日:

「世界の進化のスピードについていけなかったのが悔しい」
 女子スピードスケート1000メートル(13日)で13位に敗れた小平奈緒(27)は涙をこらえてこう敗因を語った。

 男子500メートルの加藤、長島も5、6位。期待の男女の短距離が終わり日本はメダルゼロ。前回銀メダルの女子パシュートが残っているとはいえ、各国も本格的に強化に力を入れ出し状況は厳しい。

■お株奪われた

 前回大会まで日本の冬季五輪のメダルは27。うち14個はスピードスケート。1984年のサラエボ大会の男子500メートルで北沢欣浩が銀メダルを獲得して以来、06年のトリノをのぞきメダルを取ってきた。その“お家芸”も風前のともしびだ。

「短距離での日本の利点、アドバンテージがなくなってきている。500メートルはスタートダッシュ、コーナリングの技術が勝敗に占める割合が多い。これまで日本選手はその利点を生かしてメダルを取ってきた。しかし、外国選手が日本選手のスタートダッシュ、コーナリング、滑りを徹底分析して差がなくなってきた。終盤の勝負に変わり、そうなるとオランダ選手のように、体力、体格で勝る方が強い」(北海道在住のスポーツライター・高野祐太氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…