“ミニウルフ”浪乃花さん チャンコ屋の雇われ店長になっていた
確かに、あの頃の二子山部屋は貴乃花、若乃花と両横綱に大関貴ノ浪に加え、安芸乃島、三杉里、隆三杉、若翔洋などを抱え、我が世の春を謳歌(おうか)していた。その一方、旧二子山勢と元藤島勢との不協和音が伝えられたりもした。
「土俵を借りてるつもりとかいったこともありましたが、自分をいじめ抜く厳しい稽古はどこでも一緒。だから、おかしなわだかまりなんかありませんでした。誰もが師匠が怖くて変な相撲は絶対取れないって共通した思いを持ってましたし。しかし、最近の相撲で驚くのは、この前も千代大龍がどこかで糖尿病であることを告白してたように、力士がケガや病気を平気で公表することです。ケガや病気をするのは恥というのが自分らの時代の考え方でしたから」
独身。住まいは門前仲町だ。
「結婚歴ナシのきれいな独身です。もちろん、変わった趣味もナシですよ、ハハハ。体調的には血糖値が少々高く、かかりつけのお医者さんから、今ならまだ元に戻るとアドバイスされ、2時間のウオーキングを日課にしてます。門仲を脇目も振らず歩いてる、ちょっと大きめの男がいたら、自分だと思って下さい」