“お疲れ”でも魅せる松山があぶり出す日本人選手の体たらく

公開日: 更新日:

 それに引き換え、国内で戦う日本人選手はだらしない。全英オープンで予選落ちし、松山より早く帰国した選手会長の池田勇太(29)は、通算2オーバー110位で予選すら通過できなかった。評論家の早瀬利之氏がこう言う。

「東北福祉大出身の松山は、ヘトヘトでも地元ファンの期待に応えようと頑張っている。しかし、池田は日本代表として全英オープンの会場があるスコットランドの親善大使に任命されながら、いいところを見せられなかった。また今大会にしても、昨年からレギュラーツアーに組み込まれたのは、復興支援の意味合いもあるのです。大会を主催する日本ゴルフツアー機構と選手会は一心同体です。大会開催の意義を理解しているのか、疑いたくなります」

 松山のゴルフレベルは世界トップクラスであり、日本の大会なら疲れていようと信頼できるキャディーがいなくても好スコアを出せる。フェアウエーはきれいに刈りこまれてティーアップしたような状態だし、ラフも粘り強い抵抗もなく振りきれる。しかもグリーンは気持ちよく止まってくれるなど、日本ツアーの舞台そのものが“お疲れ松山”にはちっとも難しくないわけだ。

 松山が活躍すればするほど、日本ツアーのダメさ加減があぶり出されることになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動