“お疲れ”でも魅せる松山があぶり出す日本人選手の体たらく
【ダンロップ・スリクソン福島オープン】(福島・グランディ那須白河GC=6954ヤード・パー72)
日本ならラクチンなのだろう。
今季国内ツアー初参戦の松山英樹(23)だ。2アンダー34位発進の2日目は5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算7アンダー、3日目もスコアを3つ伸ばし10アンダー25位タイとした。首位とは7打差だが、「パターが入ればまだチャンスはある」と、逆転Vへの意欲を語った。
全英オープンが悪天候で最終日が月曜まで延びたため、松山の全英からの帰国は大会前日の水曜日。羽田空港からそのまま会場へ直行し、練習ラウンドはハーフだけで、ほぼぶっつけ本番で試合に臨んだ。そして今週は米ツアーで共に戦うエースキャディーを休ませ、東北福祉大の学生にバッグを担がせている。
是が非でも勝ちたいというわけでもないだろうが、世界ランク15位の実力だ。世界各国を転戦するプロは、いちいち「移動で疲れた」なんて言ってられない。最終日、優勝争いに加わる可能性も十分ある。