“松山効果”もなし 注目消えた日本男子プロに「努力不足」の声
「松山が大会開催の意義に賛同して、試合に出場しようとする姿勢はもちろんよいことです。ただせっかく出るのですから、昨年米ツアー初優勝を飾った際、使用したパターと同じモデルをオークションにかけるとか、地元に貢献できるようなイベントを開催するとか、もっとメディアに取り上げられたり、お客さんを集めるための努力をするべきです。試合に出ないよりは出た方がいいことは間違いありませんが、単に出場するだけではあまり意味がありません。欧米とは違い、日本では普段からチャリティーイベントなどをやり慣れておらず、盛り上がりに欠けるのです」
■「社会に貢献しようという意識が希薄」
昨年、日本ツアーに出場したA・スコット(35)とB・ワトソン(36)はともに賞金全額を日本のジュニアゴルファー育成へ寄付した。女子プロでは大山志保(38)が07年、ヨネックス・レディスの賞金を新潟県中越沖地震で被害を受けた柏崎市に全額寄付。さらに14年からは、ミヤギテレビ杯の賞金を「プロ人生の続く限り全額寄付したい」(大山)と、チャリティー活動に積極的だ。しかし、日本の男子プロからはその手の話が何も伝わってこない。そもそも男子ツアーそのものに人気や魅力がなく、チャリティーといっても、多くの人を巻き込むだけの影響力や発信力もたいして期待できない。