ダルやマー君超え確実 “三刀流”ハム大谷メジャーでの値段
ジャイアンツのエース左腕・バムガーナー(27)は、昨年まで2年連続でシルバースラッガー賞を受賞。今季3本塁打を放ち、先のプレーオフ地区シリーズ(対カブス戦)では代打起用されたほど。06年に16勝で最多勝を獲得したカルロス・ザンブラーノは同年、73打数で7本塁打。メジャー通算148勝のマイク・ハンプトンは、01年にやはり7本塁打を放った。しかし、いずれも出場の大半は投手。先発の合間に野手、あるいはこの日のように打者として出場してストッパーを務めた選手は皆無だ。
メジャーのベンチ入りメンバーはプロ野球より3人少ない25人。パイをめぐる競争は熾烈で、選手個々のプライドも高いから、投打兼業なんて発想自体がない。大谷は果たして二刀流のまま海を渡れるのか。抑え起用も含めれば“三刀流”もこなすいま、いくらの値がつくのか。ナ・リーグのスカウトはこう言った。
■「特別な先発」は可能
「ア・リーグで先発が右投手の場合のDHは可能かもしれませんけど、打者としてはもう少し進化してもらいたい。ただ投手としてはウチの(スピード)ガンで101マイル(約163キロ)を計測したこともある。いまならピッチャーとして入札金の20億円も込みで最低でも総額200億円。6年180億円、年俸30億円の価値はあります」