ハムが日本Sへ王手 快投の有原にヤンキースも垂涎だった
2年目とは思えぬふてぶてしさで、ソフトバンク打線を牛耳った。
14日のCS3戦目、日本ハム先発は有原(24)。三回にソロ弾を浴びるも、7回5安打1失点と好投した。これで日本ハムはアドバンテージの1勝を含めて3勝1敗。日本シリーズ進出に王手をかけた。
右腕の快投に日ハムベンチは歓喜。CSだけでなく、今季は11勝9敗で、自身初の2ケタ勝利に輝くなど、チームの優勝に貢献した。その一方で、切歯扼腕していたのが、遠く海を隔てたニューヨークの老舗球団ではないか。
かつて有原が所属した早大野球部の関係者は「もともと、メジャー志向の強い選手でしたからね」と、こう話す。
「本人も一時期は日本球界を経ず、直接メジャーの門を叩こうと考えていたこともあったそうです。そうした動向を察知したのが、ヤンキース。球団幹部がわざわざ来日して、有原の投球を視察したこともあった。どうも、ヤンキースは本気で有原を口説き落とそうとしていたようです」
しかし、有原は14年10月にプロ志望届を提出。ヤンキースの熱意は片思いに終わった。
お立ち台では「いい守備に助けられたので、七回まで投げられました」と満面の笑み。まだまだ2年目の右腕だが、この調子で活躍すれば、将来は海を渡ることになりそうだ。