ダルやマー君超え確実 “三刀流”ハム大谷メジャーでの値段
■「練習するのがバカバカしい」
松崎氏が心配するのも無理はない。今季は打者として22本塁打、67打点、打率・322と活躍。投げては10勝4敗、174奪三振、防御率1・86。今回の短期決戦では守護神まで務めた。CSのMVPに輝いた中田は試合後のお立ち台で苦笑いを浮かべ、「あそこまで打って投げてとされると、こっちが練習するのがバカバカしくなってくる」と話した。
ソフトバンクも昨季トリプルスリーの柳田が「オレには打てない」と白旗を揚げれば、両リーグで首位打者を獲得した内川でさえ、日本最速165キロにベンチで思わず「ワオ!」。試合中なのに笑顔を浮かべていた。
ダルビッシュ(30=レンジャーズ)はかつて、「相手から『もう打てないよ』とか『このカードで投げないで』と言われた。冗談にしても、フェアな勝負ができていないんじゃ、と思った。モチベーションを保つのが難しくなった」と話し、海を渡った。大谷もダルと同じような状況になれば、おのずと視線はメジャーに向くに違いない。
もっとも、メジャーには現在、二刀流選手はいない。