掛布二軍監督退任騒動の“元凶”はフロントの調整力のなさ

公開日: 更新日:

 7年目の中谷が生え抜きでは06年の浜中以来の20本塁打を放ち、ルーキーの大山は勝負どころで4番を任されるような選手に成長した。二軍監督が育てた選手が、一軍で実績を残しているわけですから、2人のどちらに非があったかはさほど重要とは思えません。問題は2人の間の溝がここまで決定的になってしまった事実です。

 金本監督の目に、掛布二軍監督の指導方針がぬるい、甘いと映っていたのであれば、ここまでこじれる以前にフロントが両者の間に入ってしかるべきでした。金本監督は年上の掛布二軍監督に向かって意見はしづらいでしょうから、クビにしなければならない事態になる前にフロントが調整すべきなのに、それをしたフシが見えないのです。

 金本監督は坂井オーナーから全権を託されています。「超変革」をテーマに、ぬるま湯に漬かったチームの体質を改めるのが最優先です。ならばフロントが掛布二軍監督を呼び、いまは金本監督の方針で一本化しているのだからもっと厳しく指導するよう促すべき。それでも掛布が納得できないのであればクビも仕方ありませんが、フロントが間に介在した形跡は最後まで見えませんでした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    蒔田彩珠は“この役なら変われる”と奮起して「富永蒼」役をゲット

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  1. 6

    40歳目前の綾瀬はるかは"長い春"か…冠番組に映画主演と「決断できない」ジェシーとの関係

  2. 7

    岡田准一が真田広之をライバル視…Netflix超大作時代劇「イクサガミ」での“無茶ぶり”には困惑の声も

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    浜田雅功の休養で暗雲漂う…大阪・関西万博とダウンタウン活動再開の行方

  5. 10

    精神科医・和田秀樹氏が語る「老害」を乗り越える方法