若虎台頭も…金本監督“広島流チーム作り”ができない根拠
阪神・金本監督の理想とするチームは、いまの広島だという。
広島に田中、菊池、丸、鈴木……走攻守3拍子そろった生え抜きの野手がごまんといるのは「ドラフトと育成」が機能しているからだ。
金本監督が就任して2年目。若手にウエートトレや猛練習を課して、徐々にだがチームは変わりつつある。
その代表が18日に自身初の20号本塁打を放った7年目の中谷将大(24)だろう。金本監督は中谷に関して「取り組む姿勢を変えれば、もっとやれるはず。そこは彼次第」と言ったが、それなら中谷は今後30本、40本と打てる選手になるか。阪神から菊池や鈴木みたいな選手が出てくるようになるのか。
「難しいでしょう」と球界関係者がこう続ける。
「鍛え方次第で、選手はある程度、持てる力を発揮できるようにはなる。けれども、金本監督が言うように最終的には本人の意思次第。やらされているのではなく、本人がその気にならないと壁は破れませんよ。そこへいくと阪神には、芽を出しかけた若手が育ちづらい土壌がある。すぐにタニマチやひいき筋がチヤホヤするし、球団の周辺にも選手を甘やかすのがいますから」