掛布二軍監督退任騒動の“元凶”はフロントの調整力のなさ
前年の4位から躍進したのが2年目の金本知憲監督(49)率いる阪神だ。25日現在、リーグ2位。CS進出をほぼ確実なものにしている。若手の成長は大きいが、彼らを育てた掛布雅之二軍監督(62)の退任騒動を憂えるのが元阪神球団社長の野﨑勝義氏(75)だ。
■「世代交代の必然性がない」
掛布二軍監督が今季限りで退任すると聞き、阪神タイガースはフロントと現場が一枚岩ではないように感じました。
四藤球団社長は「世代交代」と言っていますけど、成果が出ていることは認めています。それならば、たった2年で世代交代しなければならない必然性がありません。
根本的な原因は金本監督との指導方針の違いだそうです。筋力トレーニングや素振りを課して若手をビシビシ鍛える金本監督に対し、掛布二軍監督は若手をノビノビと育てる方針だったといいます。2人の対立というか、価値観の相違が表面化した決定的な事件があったとも聞きました。それが原因で、全権を託された金本監督が断を下したともいわれています。