寮生活からメジャーへ 大谷が直面する「食と移動」の不安
「寮からメジャーに来る選手はいないと思うので、そういう意味では不安な点もあります」
エンゼルスに入団する大谷翔平(23)は、これから始まる米国生活に関してこう言っている。
「それでも米国では通訳と2人で勝負したいと考えているようです」と日本ハムOBがこう続ける。
「暮れに日本ハムを退団した水原一平通訳(32)のことですよ。メジャー球団との面談にも付き添った彼が、正式に大谷をサポートすることになります。水原クンの実家はエンゼルスタジアムの近くにあり、父親は現地で日本食レストランのシェフをしている。本拠地での生活に不安はないでしょう」
カリフォルニア州の日系企業の約20%は、エンゼルスタジアムのあるオレンジカウンティーに拠点を置いているし、本拠地のアナハイムには日系人も多い。
問題は開幕前だ。2月上旬から2カ月近く、キャンプ地のアリゾナでの生活を強いられる。水原通訳の父親はアリゾナで行われた日本ハムの春季キャンプで選手食堂のシェフを務めた経験があるが、キャンプ、オープン戦を通して付きっきりで面倒を見てもらえるとは限らない。