エ軍は大谷仕様ローテも…二刀流への期待に“反動”の懸念
「やり遂げたという感じではない」
エンゼルス入りの決まった大谷翔平(23)が25日、札幌ドームで行われたサヨナラ会見で投打の二刀流についてこう言った。
「ここ(日本ハム)に来ると決めたときは栗山監督をはじめ、ごく少数の人たちしか本当にできると思って行動してくれていなかったと思いますし、そういう考えを持ってくれている人が周りにいたのは僕にとってラッキーだった。そこがすべて」と周囲に感謝しながらも、自らの二刀流に関しては、「まだまだ道の途中」という認識なのだ。
実際、フロントや首脳陣の中には「大谷は真の二刀流をやっていない」との声がある。過去5年、投手として年間通じて先発ローテを守った経験は一度もない。最も多く投げたのは15年の160.2回だ。ケガをしたとき以外は投手優先の起用だったから、野手として打席に立ち続けたわけでもない。
チーム内には「手術した右足首より、クセになりやすい左太もも裏の肉離れの後遺症が心配」という人がいるし、メジャースカウトの中にはGMに「大谷は1年間、マイナーでみっちり体づくりをした方がいい」と報告した人もいる。