ダル 7月レンジャーズ放出の背景に「首脳陣との確執」か

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「何しろブルペンでの投球練習中から、ダルと投手コーチとの間には不穏な空気が漂っていましたからね」

 西海岸の代理人関係者がこう言った。

 今年7月にレンジャーズからドジャースに移籍したダルビッシュ有(31=写真)。チームは早々とポストシーズン進出の望みが絶たれ、今季限りで契約が切れるダルのトレードに踏み切った。来季以降を見据え、主力を放出して若手有望株を獲得するケースは珍しくないとはいえ、ダルの場合は上司との関係も引き金になったという。

 複数の関係者の話を総合すると、ダグ・ブロケイル投手コーチとの間に確執があったというのだ。

 ダルは同じトミー・ジョン手術を2度も受けたブロケイル投手コーチのサポートを受けて復活を果たした。同コーチは球数や球種を綿密に管理してきたが、これにダルが猛反発。調整法を巡って意見が対立したといわれる。6月あたりから、2人が練習中に口論するシーンが度々、報道陣に目撃されている。

 エースに気分よくマウンドに上がらせるのも投手コーチの務め。最終的にあまりに自己主張が強過ぎるダルにブロケイル・コーチはさじを投げたとみられる。ダルはバニスター監督とも折り合いが悪かったそうで、放出は厄介払いだったか。

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