高卒ドラ1藤原はロッテの“メジャー流”キャンプで大丈夫か

公開日: 更新日:

 これも米国式ということか。

 ロッテは11日に早々と石垣島キャンプを打ち上げ。今後は沖縄本島で練習試合などをこなすことになる。

 このキャンプでは、ドラフト1位の藤原恭大(18=大阪桐蔭)に注目が集まっていた。10日の練習試合(台湾ラミゴ)では3打数無安打も、初盗塁をマーク。二盗、暴投で三進し、犠飛で生還と足で魅せた。キャンプ打ち上げ後も一軍に帯同するという。

 とはいえ、藤原は高卒1年目のルーキーだ。ロッテはキャンプ初日から紅白戦を行うなど、メジャーさながらに実戦を重視している。国内のキャンプも体づくりがメインだった昔に比べ、現在はどの球団も早くから実戦に入る。藤原はオフのトレーニングにも限界があるピカピカの新人選手だ。それがいきなり実戦、実戦の連続で大丈夫なのか。

 評論家の山崎裕之氏は「特に問題はありませんよ」と、こう続ける。

「ロッテはオープン戦を含めて2、3月で30試合近い実戦を予定している。これは選手の技量を見極め、さらに経験を積ませるという井口監督の考えでしょう。試合が多ければ、それだけ選手の競争意識も高くなる。もちろん、ルーキーの藤原が先輩たちと同じだけの準備をオフにしていたとは思えない。それでも、実戦経験は重要ですからね。そもそも、高卒野手は育成に時間がかかる。藤原に最初から一軍についてこられる体力があるならまだしも、首脳陣が体ができていないと判断すれば3月以降にはファームに落としますよ」

 藤原は「(練習試合の)1日目からアピールしたい」と意気込んでいる。メジャー流キャンプがプラスになればいいが。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…