星稜林監督に聞く ドラ1候補奥川“全試合先発完投”指令の意
優勝候補に挙げられる星稜(石川)は23日、履正社(大阪)との初戦を迎える。今秋ドラフト1位候補の奥川恭伸(3年)が絶対的エースだ。林和成監督(43)は先日、「奥川がすべての試合で投げ切るのがベスト」と話した。エースをフル回転させて、悲願の全国制覇を狙うというわけだが、高校球界では球数制限の導入が検討されるなど、投手の「酷使」に対する議論が再燃している。プロ注目の金の卵に負担をかけず、それでいて優勝旗を手にすることは可能なのか。「二律背反」に直面する林監督に聞いた。
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――「全試合先発完投」指令の真意は?
「理想形はそれです。夏は無理ですが、(試合数が少なく日程的に余裕のある)春は絶対的エースがいるチームはそれが理想だと思う。そうはいっても、相手チームの状態などを考慮し、奥川以外の投手を先発させたり、早い回で継投することもあるかもしれません」
――決勝戦までの5試合を先発完投した場合、総球数は600球前後に達する。球数制限を設けて投手の負担を減らすべきだという議論が巻き起こっている中、起用の難しさはないか。