球数制限は見送りも…“物言う主砲”DeNA筒香に高野連が恐々

公開日: 更新日:

 21日、ヤクルトとの練習試合に4番・DHで先発出場したDeNA筒香嘉智(27)。初回に実戦初安打となる右前打を放ち、「順調なので、このままいければ」と話した。

 筒香の主戦場はグラウンド外にもある。昨年から勝利至上主義の少年野球指導に対し、何度も問題提起してきた。昨年12月、新潟県高野連が今春の県大会で投手の球数を100球に制限する独自ルールの導入を決定。すると、今年1月の記者会見で「昨年も球数問題が出ていましたが、子供たちのためになっているのかという疑問があります。子供たちの将来を考えることが一番という思いを全員が持てば、そんなに難しい話ではないと思います」と賛同した。

 さる20日、日本高校野球連盟(以下、高野連)は理事会で新潟高野連への再考要請を決定。今回の導入は見送られたものの、4月に有識者会議を立ち上げる方針を固めた。筒香の言動を支持してきたスポーツ庁の鈴木大地長官は「半歩、一歩前進したという気がする」と言う一方で、「(新潟県)独自の取り組みということでいいのではないか」と腰の重い高野連をチクリ。筒香のあけた“風穴”は着実に大きくなりつつある。

 見送り決定に高野連の竹中雅彦事務局長は語気を強めて「認めないわけではない」と繰り返し、同時に「新潟が一石を投じた。未来の高校野球発展には避けて通れない。重く受け止めるべき」とも言った。今後も高野連が恐れるのは「物言う主砲」の痛烈な一撃か。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!