“門下生”桜井が粘投3勝目 G菅野は名コーチぶりで不調補う
「前回よりもまた少し上がったような、いい投球でした」
原監督はやけに冗舌だった。
13日の西武戦に先発した桜井俊貴(25)が7回1失点の好投。4四死球を与えたものの、強力打線を4安打に封じ、6日の楽天戦に続く3勝目を飾った。
中継ぎとして先月23日のDeNA戦でプロ初勝利を挙げたばかり。昨季一軍登板なしの2015年度ドラフト1位右腕が、ここにきて覚醒しつつある。原監督は「躍動感があるし、緩急をつけられるし、球も速い。球種が多く、コントロールを身につけたというのは、リリーフの時に覚えたことが非常に先発として水を得た魚のごとく機能しているんではないか。先発投手の方がリリーフより、おおらかに戦えるわけで、そういう点では、厳しいリリーフから先発になって、彼の中で非常に楽になっているのかなと思わせるくらいですね」と賛辞が止まらなかった。
この日は出番がなかったが、守護神を務めている左腕の中川皓太(25)も桜井と同じ4年目だ。今季は28試合に登板。開幕から16試合17イニング無失点を継続し、2勝1敗7セーブ、防御率は1.50。抜群の安定感を誇り、GW明けからクローザーを任されている。