ハワイへ出発のG菅野 自主トレ同行選手に“不吉なジンクス”
巨人・菅野智之(29)が18日、自主トレを行う米ハワイへ向け、成田空港から出国した。
後輩の宮国椋丞(26)と出発前に取材に応じ、「野球と見つめ合う期間にできる。キャンプに70~90%の状態で行けるようにしたい」と話した。こちらも後輩の桜井俊貴(25)、中川皓太(24)、阪神にFA加入した西が合流予定となっている。
菅野は今季15勝(8敗)を挙げ、最多勝などのタイトルを総なめ。2年連続で沢村賞を受賞する活躍を見せた。前日にはNPBの日本人史上最高年俸となる6億5000万円でサイン。これで気持ち良くハワイへ飛び立てるというものだが、問題は有望株であるはずの“弟子”たちだ。
2017~18年(前回)の同行メンバーだった元ドラフト2位の畠や元ドラ1の桜井は今季、いずれもパッとしなかった。畠は春のキャンプで故障。長期離脱を余儀なくされ、復帰したのは広島がリーグV3を決めようかという9月半ばだった。桜井に至っては、結局一度も一軍で投げられなかった。
「原監督は菅野に、若手投手が浮上するきっかけを与えて欲しいと期待している。4年前、ドラ1で入団しながら一向に結果が出ない当時7年目の大田を菅野の自主トレに預けたのも原監督だった。大田は東海大相模高の1学年後輩とはいえ、投手と野手。メニューも違うわけで、原監督に『泰示を頼むぞ』と言われ、菅野も内心は戸惑ったでしょう。結局、大田は2年前に日本ハムへトレードとなった。この時の自主トレには、元ドラ1の4年目左腕・松本竜也も同行していたが、その年に野球賭博をやっていたことが発覚し、クビになった。毎年、菅野が何百万円、年によっては1000万円近くの費用を負担して後輩の面倒を見ているのに、菅野組から活躍する若手が出てこない。菅野は今年も将来的なメジャー挑戦の夢を語ったが、自身の後継者がなかなか見つからないのが菅野の悩みでもある」(球界関係者)
菅野はコーチではない。そんなことを期待されても困るだろうが、史上初となる2年連続2億円増での年俸「6.5億円」には、原監督や球団が期待する「若手の引き上げ料」も含まれているということだ。