著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

悪夢のW杯から5年…サンパウロの宿周辺はまさかの危険地帯

公開日: 更新日:

 その久保は2時間の非公開練習の後、報道陣の前に現れ「すみません。大会の集中したいので、大会が終わるまでは大会のことしか答えないです」と自ら雑音を封印。チリやウルグアイ、エクアドルとの戦い全てを賭ける覚悟を示した。「初戦が一番チャンス」とも語っていて、若き日本を甘く見るであろう相手の足元をすくうべく好機を伺っている。それができれば存在価値は一段と上がる。この日は数人だった外国メディア数人もチリ戦次第では急造する可能性もあるだけに、今後が大いに楽しみだ。

 練習後、再びモルンビーへ戻ったが、通勤と観戦客のラッシュで大渋滞。30分の距離を1時間20分も費やして試合開始2時間前に滑り込み、チケットをゲット。安堵してスタンドに上がってみると、バックとゴール裏の角に設置された記者席の場所に驚かされた。ピッチも陸上競技場との兼用。正直、かなり見づらかった。臨場感に問題のある施設でのサッカー観戦は睡魔も襲ってきがち。日本からの32時間移動の疲労と時差12時間の適応の難しさが相まって、コウチーニョ(バルセロナ)の2ゴールが生まれた後はしばらくウトウトしてしまった。

 結局、ホテルに戻ったのは翌15日の深夜1時。原稿を書き終えたのは3時だった。最大テーマの安全だけは達成できた初日だったが、ハードスケジュールすぎて早くも体が悲鳴を上げそうだ。

【連載】コパ・アメリカ 日本代表密着記

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇