悪夢のW杯から5年…サンパウロの宿周辺はまさかの危険地帯
その久保は2時間の非公開練習の後、報道陣の前に現れ「すみません。大会の集中したいので、大会が終わるまでは大会のことしか答えないです」と自ら雑音を封印。チリやウルグアイ、エクアドルとの戦い全てを賭ける覚悟を示した。「初戦が一番チャンス」とも語っていて、若き日本を甘く見るであろう相手の足元をすくうべく好機を伺っている。それができれば存在価値は一段と上がる。この日は数人だった外国メディア数人もチリ戦次第では急造する可能性もあるだけに、今後が大いに楽しみだ。
練習後、再びモルンビーへ戻ったが、通勤と観戦客のラッシュで大渋滞。30分の距離を1時間20分も費やして試合開始2時間前に滑り込み、チケットをゲット。安堵してスタンドに上がってみると、バックとゴール裏の角に設置された記者席の場所に驚かされた。ピッチも陸上競技場との兼用。正直、かなり見づらかった。臨場感に問題のある施設でのサッカー観戦は睡魔も襲ってきがち。日本からの32時間移動の疲労と時差12時間の適応の難しさが相まって、コウチーニョ(バルセロナ)の2ゴールが生まれた後はしばらくウトウトしてしまった。
結局、ホテルに戻ったのは翌15日の深夜1時。原稿を書き終えたのは3時だった。最大テーマの安全だけは達成できた初日だったが、ハードスケジュールすぎて早くも体が悲鳴を上げそうだ。