悪夢のW杯から5年…サンパウロの宿周辺はまさかの危険地帯
■モルンビーの記者席にがっかり…
この後、スタジアムで取材パスを取得。メディアセンターに向かうと「オープンは14時だから25分待て」と言われた。仕方ないので気温30度の暑さの中、ひたすら外でやり過ごして14時を迎えたが、一向にゲートは開かない。これがブラジリアンタイムなのだろうか。結局、20分遅れで開門。早速、申請した開幕戦チケットを受け取ろうとすると「あなたの名前はない」という信じがたい回答に面食らった。期限内にオンライン上で登録したはずなのに、サーバーの不手際で確認メールが届かず、証拠を示せない。ウェイティングリスト記入を求められ、「本当にもらえるのかな」と半信半疑の中、名前を書き、一目散で日本代表の練習会場へ移動。何とかトレーニング開始には間に合う。
そこには97年に磐田を指揮した前ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督の姿があった。森保一監督には「今回、藤田俊哉(強化担当)はいないのか。中山雅史(沼津)も来ていないのか」と名将は語りかけたという。同世代の仲間の名前を耳にして、指揮官も懐かしさを覚えたことだろう。2人の脇をレアル・マドリード移籍が正式決定した久保建英(FC東京)が通過。しかし特に言葉を交わすことはなかった。2001年生まれの若き天才にはスコラーリ監督の栄光の時代は記憶にないのだろう。