虎戦力外の鳥谷をスルー 巨人今オフ補強“本命”は広島菊池
5年契約最終年の阪神・鳥谷敬(38)が今季限りでチームを去る。
8月31日に「29日に球団の方に呼ばれて、そこで『引退してくれないか』と言われた。事実上の戦力外という感じ。他チームで(獲得球団が)なければ、そのまま終わる形」と表明した。引退か他チームで現役を続行するかの2択だというが、これにシビアな反応を見せたのが巨人である。
鳥谷は東京出身。
巨人は昨オフにオリックスを自由契約となったベテラン内野手の中島宏之(37)を獲得している。そこで報道陣が巨人の大塚球団副代表に鳥谷獲得の可能性を聞くと、「考えていない」と即答。キッパリと否定したのだ。
巨人のチーム関係者がこう言う。
「阪神というライバルチームを戦力外になった選手をありがたがって取るわけにはいかないというのはある。ただ、鳥谷の本職の遊撃には絶対的な坂本勇がいて、今季は若林、増田大、山本、田中俊といった若手内野手が二塁、三塁でしのぎを削っている。腰痛で長期離脱中の開幕二塁・吉川尚は、首脳陣が『モノが違う』と口を揃える逸材。ポジションに空きはない。代打は右の方が手薄です」