日本新狙う設楽の「五輪より1億円」に込めた怒りと本音
■頼りにならない
さらに関係者は続ける。
「陸連は今回のマラソン、競歩の札幌移転に関して何のアクションも起こしていない。蓄積されたデータがあるのだから、小池都知事を通してでも提言や反論はできたはず。少なくとも、IOC(国際オリンピック委員会)のむちゃな言い分に黙って従うことはなかった。マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古(利彦)さんはテレビに出て不満を言ってるが、今更どうなるのか。札幌に正式決定する前に動くべきです。1991年に東京で開催された世界陸上の男子マラソンも60人中、24人は途中棄権。女子も39人中15人は途中棄権している。それでも国際陸連(IAAF)は『91年大会は大成功だった』と絶賛している。IOCのやり方は確かにヒドイが、陸連が選手ファーストでないことも今回の一件で露呈した。大迫が先月、自らマラソン大会を創設するといい、設楽も賛同した。陸連任せでは何も変わらないということがわかったからでしょう」
純粋に五輪を狙う気が失せた設楽の気持ちがよくわかる。
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