高安ら9力士が冬巡業休場 ケガ人続出は「負ける稽古」不足

公開日: 更新日:

「負ける稽古、つまり受け身の練習です。相撲は柔道ほどではないにせよ、投げ技がある。投げられたとき、適切な受け身を取らなければ突発的なケガはもちろん、ダメージも体に蓄積する。例えば、『投げられた!』と思ったら、相手のまわしにかけていた手を即座に離し、背中を丸めて転がる。これだけでも大きなケガは回避できる。現役だと、琴奨菊は受け身がうまい。キレイに転がります」

 別の親方は「今の力士は、そうした稽古をしたがらない」と、話を引き取る。

■聞く耳持たず

「本来は、稽古で先輩力士に何度も投げ飛ばされながら、体で覚えるものなんですけどね。昔は、そうした負ける稽古も重視されていたが、最近の力士は、稽古といえど投げられるのを嫌がる。みっともないと思っているのか、体が砂まみれになるのがイヤなのか。我々も受け身の重要性を説いて、投げられる稽古をしろと言っているんですが……」

 巡業数や体重増加以前に、やるべきことをやっていないということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド