炎鵬が碧山を撃破 体重差100キロを物ともしない強さの秘密
自分より100キロ重い相手と戦う――並の格闘技なら危険すぎて試合が組まれることすらあり得ないが、小が大を倒すのが大相撲だ。
幕内で最も軽い98キロの炎鵬が14日、199キロの碧山と対戦。いつものようにフトコロに潜り込もうとするも、碧山はそれを許さず。はたかれてあわや土俵にバッタリ、という場面もあったが、土俵まで手があと数センチのところでしのいだ。
最後はしびれを切らした碧山が前に出るところを、引き落としで勝利。
「腰を引いて嫌がるような感じだった」とは、取組後の炎鵬だ。
それにしても驚異的な小兵の粘り。一歩間違えれば大ケガにつながりかねないが、炎鵬はその辺りの見極めがうまいともっぱら。
角界では、「怪力力士に上から押さえられても落ちない。よほどバランス感覚がいいか、足の位置の調整がうまいのではないか」という声も出ている。
当の炎鵬は、先場所、本紙の取材に「足の位置? 一瞬のことなので……」と困惑しつつ、少し考えてこう続けた。