巨人正捕手争い混沌…本命大城の離脱で「併用制」に現実味
巨人の炭谷銀仁朗(32)が存在感を見せた。
7日の練習試合で、二回にヤクルト先発高橋のスライダーを技ありの流し打ちで、右翼ライン際に適時二塁打。この日、2本の二塁打でアピールした。6日のヤクルト戦でも2安打を放っており、好調をキープ。守っては好リードで、先発田口の好投を引き出した。
前日には小林誠司(31)が一発を含む2安打で猛アピールしていた。正捕手争いの本命・大城卓三(27)が新型コロナウイルスのPCR検査での陽性判定を受け、先週3日に戦線を離脱。その後、2度連続で陰性となり、19日の開幕には間に合う見込みだが、三つ巴の正捕手争いに再び火がついた格好だ。原監督は試合後、「捕手の打率が凄いよね。(3人は)ライバルとして炎が燃えている」と目を細めた。
チーム関係者がこう言う。
「原監督は今季、大城を正捕手として大部分のマスクをかぶらせる方針だった。そんな本命がコロナで離脱している間に、尻に火がついた小林と炭谷の2人が活躍。そもそもこの2人だって『使わないともったいない』と他球団に羨まれる捕手陣。原監督がまたぞろ、3人併用制を採用する可能性が出てきました」