甲子園目指す強豪校選手が“代替大会”に乗り気ではない理由
「正直、代替大会はやりたくないし、やっても出場させたくない」
甲子園出場経験のある関東の強豪私学の監督がこう言っているという。
新型コロナの影響で夏の甲子園が中止になり、各県で代替大会の実施が検討されている。しかし、意外にも甲子園常連校や野球強豪校は乗り気ではない。
前出の監督は「子供たちはてっきり、代替大会を歓迎していると思っていたが」と、こう続けたそうだ。
■「いまさらどうでもいい」
「甲子園の中止が決まった日は、そりゃ、みんな悲しんでいましたよ。でも、時間が経ったいまは、すっかり冷めきっている。『甲子園がかかっているわけでもないし、いまさら代替大会なんてどうでもいい』という意見が大半です。彼らはもうドラフトや大学進学など、次のステップに切り替えている。そんな彼らが代替大会に出場しようものなら、気の抜けたプレーでケガをしかねない。相手が強豪校ならまだしも、1回戦負け常連のような学校とやるならなおさらですよ。いまさら思い出づくりのためだけに大会をするといっても、出場させたくないというのが本音です」