痛恨の朝乃山 新旧大関対決に負け来場所の綱とり消滅危機
新旧大関対決は“先輩”に軍配が上がった。
大関朝乃山(26)と元大関照ノ富士(28)が、この日の結びの一番で激突。いずれも賜杯レースのトップを走る1敗とあって、優勝決定戦さながらの一番となった。
朝乃山からすれば、今場所優勝なら次の9月は文句なしの綱とり場所になる。是が非でも勝ちたかっただろうが、照ノ富士のパワーとうまさが上回り、がっぷり四つに組むも徐々に後退。投げもこらえられ、最後は寄り切られた。
これで2敗となり、賜杯争いから一歩後退。こうなると、来場所の綱とりはいよいよ厳しい。
横綱昇進の基準は「2場所連続優勝、あるいはそれに次ぐ成績」とある。この「優勝に次ぐ成績」の解釈が曖昧なのだ。
文言通りにとらえるなら、優勝同点のことになる。これは千秋楽で星が並び、優勝決定戦で負けた場合に言われるものだ。
その一方、「優勝力士の次に成績が良かった」場合は優勝次点となる。この場合でも、綱とりの基準クリアと見なされるケースがある。