FAヤクルト小川の移籍は“本塁打”がカギ…投手有利の球場は
逆に言えば、本塁打が出にくい球場ならば、小川の真価を発揮できる。中でも小川の動向を注目しているというのが、阪神、楽天、そして日本ハムだ。阪神の本拠地、甲子園球場は右翼から左翼に吹く浜風の影響で、左打者泣かせ。右腕の小川にとっては都合がいい。楽天はとにかく補強がしたい。新任の石井一久監督は昨年、GMとして3位と健闘した平石監督のクビを切っている。来季は最低でも2位以内に入らなければ、自分自身にけじめをつけなければならないだろう。
「可能性が一番高いのは日ハムでしょうね。札幌ドームはフェンスも高く、本塁打が出にくい投手有利の球場。日ハムとヤクルトは過去何度かトレードを行っており、現在も杉浦、秋吉と元ヤクルト投手がいる。環境的にも問題はないはず。阪神? 甲子園は右腕有利でも、小川は今季打たれた本塁打は左打者が9本、右打者が11本です。被打率も左と右でほぼ同じ。甲子園の浜風はむしろ右打者には有利に働くので、持ち味を生かせるかどうか」(前出の編成担当)
新天地を選ぶとすれば札幌の可能性が大だ。