巨人に神通力なし ベイ井納&梶谷狙いもよぎる“昨年2連敗”
巨人が電光石火でFA交渉に乗り出した。
交渉解禁日となった6日、DeNAから国内FA権を行使した井納翔一投手(34)と初交渉。2年総額2億円程度の条件を用意している。
巨人は今季14勝2敗だったエース菅野がポスティングを申請し、メジャーへ移籍する可能性がある。2ケタ勝利を挙げたのはその菅野しかおらず、来季は戸郷、サンチェス、畠、今村、メルセデスらが先発ローテーションを争うものの、心もとないのが実情だ。絶対エースの穴埋めは、今オフの大きな課題となっている。井納の今季の年俸は6100万円。原監督が嫌う「人的補償」が発生しない年俸Cランクという“お得感”もあり、初日に誠意を見せた格好だ。
■普通に考えれば巨人だが…
最下位に沈んだヤクルトもこの日、巨人より先に井納と交渉を行った。さる球界関係者がこう言う。
「現状は巨人、ヤクルト、DeNA残留の3択。普通に考えれば巨人でしょう。ヤクルトの提示した契約年数は2年で巨人と同じだが、条件面でヤクルトの方が上回っているかもしれない。巨人は先発投手が補強ポイントというが、チーム防御率(3・34)はリーグトップでしょう。2年連続最下位に終わったヤクルトは12球団ワースト(4・61)。必要度は巨人より高い。“宇宙人”と評される井納は常識で測れないというか、何を考えているのか分からないところがある。まだ巨人と決まったわけではなさそうです」