前監督が不倫で解任の立大が箱根14位と奮闘 選手と素人指揮官が明かしたスキャンダルのその後
と、技術的な指導はできないと割り切り、フランクな関係で選手とのコミュニケーションを取ることに努めた。
「本当にこの子たちは優秀だな、と思うことが何度もあった。指導者が抜けて、自分たちでやるという新しい体験をある意味で楽しんでくれた部分もあるんじゃないですかね。楽しんだと言ったらおかしいですけど、自分たちで必死にもがき苦しんで、すごく充実している雰囲気がありました」
■「今後はOBとして応援していきたい」
上野前監督のスキャンダルは陸上部の部内で起きたことでもある。長距離総監督の立場にあった原田監督にも当然、大きな責任が生じる。引責辞任も免れない事態ではあったが、
「トラブルの後、各方面に謝罪に回っていたということもあって、とてもここで辞めるという状態ではなかった。ひとまず、本選まではやらせてください、やりますということで。次の指導者なんてましてや簡単に決められませんから」
と、原田監督。すでに辞任の意向を固めている。「(今回の箱根駅伝が)長い陸上人生最後のお勤めのつもりでした。これからはいちOBとして立教大学を応援していきたいと思います」
そう、清々しい表情で語った。