前監督が不倫で解任の立大が箱根14位と奮闘 選手と素人指揮官が明かしたスキャンダルのその後
指揮官なき立教大が箱根路で奮闘した。
55年ぶりの出場となった前回大会の総合18位から順位を上げて14位でフィニッシュ。目標としていたシード権獲得はならなかったが、選手が一丸となって走り切った。
昨年10月の予選会直前に上野裕一郎監督(38)が解任。週刊新潮の報道により、女性部員との不倫関係が暴かれた末のことだった。後任には原田昭夫長距離総監督(68)が就いたが、現役時代は棒高跳びの選手で長距離走は専門外。部内の不安と動揺が収まらない中で臨んだ予選会は6位で通過したものの、本選のメンバーは部員同士が話し合って決めた。
■「予選会突破でその先を見据えることができた」
3日の復路後、8区で区間11位に入った稲塚大祐(3年)は日刊ゲンダイの取材にこう答えた。
「昨年は前監督が最終的な(メンバー選考の)判断を下していたが、昨年の予選会と今回の本選のメンバー、当日変更も含めてすべて学生が判断して決めました。チームの動揺? 予選会のときはさすがに動揺したというか、あの時は本当になんというか、予選会のメンバー14人も決めていなかったので自分も含めてバタついたんですが、本選はそういうことがないように、前もってこうやってやろうとみんなで考えていたので、そこまで慌ててモメるようなことはなかったです」