優勝圏内に11力士も…琴桜は今場所勝たなきゃいつ勝つの? ライバルことごとく不在の大幸運

公開日: 更新日:

 ここまでお膳立てが整っているのだから、「大関の責任を果たせませんでした」は通らない。

 突出した力士がおらず、どんぐりの背比べが続いている大相撲。昨23日は2敗で単独トップだった湘南乃海に土がつき、3敗4人、4敗7人と、優勝圏内に11人もの力士がひしめく混戦となっている。

 そんな中、3敗をキープし、初賜杯を期待されるのが、今場所からしこ名を祖父と同じにした大関の2代目琴桜(26=写真)だ。12日目は若元春に一方的に攻められて投げられるも、相手のヒザが先に土俵につき、かろうじて勝利。決まり手は「すくい投げ」も、実質、若元春の自滅である。

 今場所の琴桜は「運」に恵まれている。これまで2戦2敗の朝乃山がケガで初日から休場。8戦全敗の天敵、横綱照ノ富士と、4勝7敗と分が悪かった大関貴景勝も、2日目から休場した。

 苦手としている3力士がいない上、過去4勝3敗の宇良、7勝6敗の翔猿という難敵も下し、極め付きは「相撲で負けて勝負に勝った」この日の取組である。まさに追い風が吹いているといっていい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…