佐々木朗希はトミー・ジョン手術へまっしぐら…メジャースカウトが看破した160キロ右腕の“キズ”

公開日: 更新日:

「初回のリードを守れなかったのは不甲斐なかった」

 これだけ多くの剛腕が右肘の手術を余儀なくされたり、短命で終わっているのは、160キロの速球を投げる負荷が、いかに大きいかを物語っている。

 大谷は昨年暮れのNHKのインタビューで、武器のスイーパーに関してこんなふうに話している。

「ケガをして初めて分かるが、球速が上がることは、それだけトルク(力)がかかる。肘にかかるトルクも大きくなるので」

 球速が上がれば上がるほど、肘にかかる負荷が大きくなるのは速球も一緒だろう。

 ただでさえ、160キロ超の速球を投げる投手の多くが肘を故障しているうえ、メジャースカウトによれば佐々木の投球フォームは肩肘への負担が大きいのだ。それだけに本人がどれだけ故障にナーバスになろうが、160キロの速球を武器にするスタイルである以上、「右肘靱帯の修復手術は避けられない」との声が上がるのも無理はない。

 さて、22日の佐々木は日本ハム戦に先発。前回15日の同カードで打球を左足首付近に受けて二回途中で緊急降板した影響が不安視されたものの、速球は初回に161キロをマークしたから体自体に問題があったわけではないだろう。

 ただ、6回、計92球を投げて6安打4失点、5与四球で4敗目(6勝)。8奪三振はともかく、再三、160キロ近いストレートを芯でとらえられていたのは気になるところだ。

 8日のソフトバンク戦は5回を投げて9安打3失点。9安打中、8本は同様にストレートを打たれたもの。本人が「組み立てなのか、クセなのか」とクビをひねっていたように、あるいは投球時のクセが露呈しているのかどうか。

 だとすれば、肘が悲鳴を上げる以前の問題。試合後の本人は、

「初回のリードを守れなかったのは不甲斐なかったかなあと。ボール自体はある程度、強さもあったし、いい方かなと思いますけど、相手打線が調子いい中で、力を上回れなかったと思います」

 と話した。

  ◇  ◇  ◇

 佐々木に対し、ロッテ以外のNPB球団までこぞってブチギレているという。いったいなぜか。佐々木の周りで何が起きているのか。

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