卓球・張本智和がトヨタ自動車「入社内定」の裏側…両親の教育観とスポーツ界の不安定要素

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「所属アスリートとなってので、これまで以上に手厚いサポートを受けることができる。最近のスポーツ界は連盟や協会の不祥事や財政難による強化費削減が目立ってきた。卓球をはじめとした多くのアマチュアスポーツが、国やJOCからの補助金で成り立っているため、ちょっとしたことがきっかけで地盤が崩れる危険性がある。競技を続ける選手としては不安で仕方ないでしょう。トヨタであれば、現役引退後もアスリートOB社員として職務に携わるという選択肢もありますから」(卓球関係者)

 抜群の安定感を誇る大企業を選んだ背景には、両親の考えもある。

「張本の両親が安定志向なのも大きい。両親はともに中国人で元プロの卓球選手。その影響で3歳からラケットを握って卓球の英才教育を施してきたが、『1に勉強、2に卓球』が信条で、特に母親は13歳の世界卓球で史上最年少のベスト8入りを果たしたときでさえ『卓球で生きていかなくてもいい』と言っていた。小学校のテストはいつもほぼ満点。両親は『本当は東北大学に行ってほしかった』と、子供の将来を見据えた安定志向の持ち主なのです」(前出の関係者)

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