日本卓球の超新星 メダリストキラー大藤沙月に“万年2位”の過去…日本代表連続撃破で国際大会圧巻の初V
歴代メダリストを次から次になぎ倒した。
27日、卓球WTTチャンピオンズ(仏モンペリエ大会)の女子シングルス決勝で大藤沙月(おおどう・さつき=20、世界ランキング15位)が初出場で初優勝を果たした。
2回戦でパリ五輪団体銀メダルの平野美宇(24=同11位)をストレートで下すと、準々決勝では東京五輪混合団体金の伊藤美誠(24=同8位)に3-1で勝利。決勝でパリ五輪団体銀の張本美和(16=同7位)を4-2で下し、頂点に立った。
福井県出身の大藤が卓球を始めたのは3歳のとき。スポーツ少年団でコーチを務めていた父親の影響だった。小学生になると、自宅のリビングにあった卓球台で父親からの指導を受けるようになり、小学2年時に、父親の「もっと環境の整ったところで競技を続けさせたい」という思いから福井のフェニックス卓球クラブに通うことになった。父親自身は今も時々、臨時の指導者としてこのクラブに来ることがあるという。
当時、大藤を指導していた平塚陽一郎コーチはこう振り返る。