受験
-
学費を大幅減額できる「地域枠」は医学部生に有益?「年季奉公みたいな制度」と疑問の声も
学費の自己負担が大幅に減額される医学部地域枠。医師不足に苦しむ都道府県が出資。医学部生を囲い込むために設けられた制度だ。地域枠で入学した学生には修学資金が自治体から貸与され、卒業後、特定の地域の指定された診療科で一定期間、従事すれば...
-
“難易度が一見低い”国公立大医学部のハードルが急上昇…コロナ禍で一般家庭の受験者が増加
「結局、一番大事になってくるのはコストパフォーマンス」と話すのは予備校医学部コースのスタッフ。国公立大を第1志望にして、複数の私大をすべり止めにするのが医学部受験の最も多いパターンだ。 「国公立で難易度が低いのは秋田、琉球、福島...
-
ダメな大学が多すぎる? 過半数で定員割れ、文科省が連携・統合進めようとシステム開発
文科省は少子化の影響で定員割れしている私大の連携、統合を進めるため、大学同士をマッチングさせるシステム開発に乗り出すという。 日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、320校(53.3%)の私大で今年度の入学者数が定員を...
-
難関医学部を狙うのなら「開成より駒場東邦」のワケ 東大の全学部にも満遍なく合格者
「医学部を目指す家庭に近年、勧めることが増えているのは東邦大の系列校」と話すのは大手学習塾の進路担当。東邦大傘下の中高一貫校は付属東邦と駒場東邦。この2校から東邦大医学部へ合計で最大25人が内部進学できる可能性がある。 「唯一の...
-
日大、慶応、東海、東邦…大学付属小から医学部までエスカレーター式で進むならどこ?
「小学校から医学部への道筋をつけようと画策したものの、うまくいかなかった」と振り返るのは神奈川県の開業医。なるべく早く息子の医学部進学を確実にしようといろいろ調べた。医学部を持つ首都圏の私大で、内部進学の可能性のある付属校を擁するのは...
-
東大理Ⅲの現役割合は8割超 超名門中高一貫校のズバぬけた生徒だけが合格する構図と弊害
「村の神童レベルでは現在の東大理Ⅲにはとても入れない」と嘆くのは東大医学部元教授。1970年代前半に理Ⅲに入学した。 2023年度の理Ⅲ合格者(一般入試全97人)の上位は(1)灘15人(2)桜蔭11人(3)筑波大学付属駒場7人...
-
政府の「理工系新学部」後押しで大学再編が始まる 名門女子短大&女子大は募集停止や統合の流れ
政府が、既存の学部を再編して理工農系学部を拡充する大学に対して財政援助をはじめた。大学側も「このチャンスを逃すべからず」と、どっと応募した。恐竜学部新設の福井県立大学など、日本初のケースもある。 今までどちらかと言えば、文系...
-
日大ブランドはアメフト部員薬物疑惑で再度失墜…数々の不祥事乗り越え志願者復調したばかり
大学受験を控える学生はそろそろ志望校を絞る季節だ。数年にわたる相次ぐ不祥事で、志願者を減らしてきた日本大学は2023年度で復調したばかり。今年の同校の志願者数は学部全体で昨年比105.1%だった(大学通信調べ)。 21年暮れ...
-
医学部志願者数が急増で気になる学費と偏差値の「相関関係」…お得な大学は?
「コロナ禍を経て様相がだいぶ変わってきた」と話すのは医学部専門予備校の講師。 先行きの見えない時代だけに、安定職種で社会的ステータスも高い医師を目指す受験生が急増。23年度の国公立大医学部(一般入試)の志願者数は5.2%増の2...
-
医学科を目指す女子受験生の合格実績が高い大学は? 国立は広島大、私立は杏林大や日本医科大
女子学生の割合が20%強という東京大学の現状打開を目的に活動している東大生グループがある。全国97校(東大合格者5名以上など)の高校2年生を対象に意識調査を実施し、約3700余名の回答を得ている。地方で東大合格者5名以上といえば、ト...
-
私大生ゼロの島根、9割の神奈川、都道府県別の学生比率の傾向は?
大阪公立大学の府民学費無償化のニュースを聞いて、神奈川県に住む受験生が「県内に公立大は横浜市大しかないからな」と嘆いた。これは誤解で、医療系公立大学の神奈川県立保健福祉大学と川崎市立看護大学もある。ところが実際に公立大の学生がいない...
-
増加する「年内入試」の実態は…東京理科大は2024年度から女子だけの総合型選抜を実施
出願や選抜が12月までの年内に実施される総合型選抜や学校推薦型選抜を称して、「年内入試」という。2022年度に国公私立大の年内入試の割合が一般選抜(旧一般入試)を上回り、50%を超えた。国公私立大の総合型選抜(旧AO入試)に限れば、...
-
青学初等部と梨園を結びつけた12代目市川團十郎 注目の市川團子は大学までエスカレーター
激震が走る歌舞伎界。そうした中で一躍注目を集めているのが香川照之の長男・市川團子だ。明治座で急きょ、市川猿之助の代役を務めた。わずか1日の稽古ながら、猿之助の十八番の宙乗りを見事披露した。現在、青山学院大文学部2年。小学校(初等部)...
-
青学初等部の志願倍率が上昇…秋篠宮家の“学習院離れ”で御三家トップ慶応幼稚舎に迫る勢い
5月13日朝8時過ぎ、青山学院初等部の正門前にリクルートスーツに身を包んだ20人近くの男女が並んでいた。 幸い、雨の予報ながらまだ降りだしていない。就職面接があるのではない。彼らは11月1~7日に行われる同校入試を目指す子ど...
-
国内は募集人員が縮小で……注目されるのがハンガリーの大学「医学部」進学から医師になる裏技
日本で最も難易度の高い医学部受験。大手進学塾講師時代に5000人以上の生徒たちを難関校合格に導いてきたMIRAINO教育グループ代表の野田英夫氏が、著書『医学部にはエスカレーターでのぼりなさい』(発売=講談社)で、提唱しているのが「...
-
高校からの入学で医学部「進学率90.1%」 日本唯一の医科大学付属高のメリットとは?
日本で最も難易度の高い医学部受験。大手進学塾講師時代に5000人以上の生徒たちを難関校合格に導いてきたMIRAINO教育グループ代表の野田英夫氏が、著書『医学部にはエスカレーターでのぼりなさい』(講談社)で提唱しているのが「医学部3...
-
首都圏や関西圏だけじゃない! 地方の知られざる“実力派”大学・学部に注目集まる
ネットでは話題になるのは首都圏や関西圏の有名大学ばかりだが、地方にも進学すればしっかりした実力が身につく大学・学部は少なくない。注目ケースを見てみよう。 国立大では、まず岐阜大学。2020年にアンブレラ方式で名古屋大学と同じ...
-
「幼稚舎出身→慶応ボーイ」の上場企業トップが10人前後と少ない理由
現在、上場企業の社長の出身大学で一番多いのは慶応。その数は288人と2位の早稲田を約60人も上回るなど、他大学を圧倒する。「企業のトップを目指すなら慶応に入るのが近道」(証券会社調査担当)なる定説が生まれつつある。 慶応とい...
-
慶応幼稚舎はよく落第する? 背景には「内部」のプライドと「外部」に対する劣等感が
慶応幼稚舎にまつわるトリビアに「幼稚舎生はよく落第する」というのがある。幼稚舎から中学(普通部、中等部)や高校(塾高ほか)に上がってくる生徒はやたら留年が多いというのだ。「確かに僕らの時代はけっこういた」と話すのは幼稚舎出身の慶応大...
-
バカを見ない「奨学金」徹底ガイド 岸田政権の対象拡大は給付額40万円のショボさ
岸田政権は異次元の少子化対策を打ち出し、児童手当をどこまで拡充するかなど細部を詰めている。その中で具体的に決まっているのが、奨学金だ。奨学金は、返還義務があるものとないものがあり、よく吟味しないと子供の将来の負担になりかねない。 ...
-
どんどん増える私大の「定員割れ」問題は地方自治体の招致活動の結果…生き残り策は?
文部科学省は、2025年から私立大学新設を抑制する方針を決めた。「定員割れ」の大学が増え、半数近くになっているので、学生の確保ができるかどうかを客観的なデータや分析で示すことにした。今までは、教員の体制や教育課程などに問題がなければ...
-
私大の経営難=少子化が原因…は本当か? 文科省の新設抑制策の効果は
文科省が私立大に対する審査を厳格化する。大学や学部の新設の抑制が狙いとみられ、3月に審査基準の一部を改正し、2025年度以降に開設する大学から適用されることが分かった。 新たに加わった審査基準は、①新設する大学の地域的なニー...
-
女子大の熾烈な生き残り戦略…恵泉女学園大は戦略的撤退、武蔵野大は共学化、お茶女と京都女子には新学部
東京都多摩市にある恵泉女学園大学は3月22日に2024年度以降の学生募集を停止すると発表した。「入学者の定員割れが続き、大学部門の金融資産を確保・維持することが厳しくなった」と説明。18歳人口の減少や共学志向の高まりなど、女子大が置...
-
開成の国公立医学部合格者が大幅減少した納得の理由…今年は東大理Ⅲにわずか「3人」
「開成は医学部に強いというイメージがあり、医者の子弟も多かったが、最近は昔ほどではない」と話すのは開成OBの千葉大医学部の教授。同学部の教授の半数近くが開成出身者で占められていた時代もあったという。 東大合格者数と並んで進学校...
-
最新大学ランキングで国際基督教大が私立トップに 公立の国際教養大と会津大も健闘の理由
3月23日にTHE(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)が、「THE 日本大学ランキング──旧名・世界大学ランキング日本版」を発表した。日本の受験生にとって偏差値に偏らない大学選びに具体的に役に立ちそうだ。 ランキング評価...
-
東大入試に異変…駒場東邦が理Ⅲ合格者数で開成と麻布を上回る 女子の割合も過去最高に
今年の開成の東大合格者は146人(速報値、以下同)。昨年から47人も減らしたものの、定位置は守った。これで42年連続でトップを快走していることになる。麻布は昨年の64人(9位)から少し持ち直し78人。毎年判明が遅れる筑波大学付属駒場...
-
井川意高大王製紙元会長が「開成」を外して「筑駒」「麻布」を受験した納得の理由
「日銀総裁候補の植田和男さんが在学していた頃が筑駒の一番良かった時代だと聞いている」と話すのは大王製紙元会長の井川意高氏(58)。1977年、筑波大学付属駒場中学(筑駒)に入学した。当時の校名は東京教育大学付属駒場。翌年から現在の校名...
-
卒業生へのアンケートで浮かび上がった「学び続ける力」を養う家庭の条件
はじめまして、佐藤智です。私は、教育ライターとして、これまで「教育関係者と保護者との橋渡し役を担いたい」と考えてきました。 今回、SAPIX(サピックス)小学部という中学受験進学塾を取材する機会に恵まれ、「10万人以上を指導...
-
この春始動する10兆円「大学ファンド」の裏に政府の焦り 大学ランキングにこだわる切実事情
政府は、この春に世界トップレベルの研究力を目指す大学を支援する「大学ファンド」の募集をスタートさせる。10兆円規模の公的資金を原資に年間3000億円の運用益を出し、その資金を活用して選定した大学(「国際卓越研究大学」=仮称)に支援す...
-
開成が東大合格者数トップを死守できるのは高校受験組「新高生」のおかげ?
「開成が東大入試でトップを走り続けているのは高校からも生徒を採っていることが大きい」と話すのは同校の元教師だ。2月1日の中学(定員300人)に続き、高校(定員100人)の入試が10日に行われた。555人が受験し、合格者は189人、倍率...