2024年度入試 パッとしない「日東駒専」の一方で…文系都会派「成成明学国武独」注目の理由

公開日: 更新日:

 早稲田大学が共通テスト利用の入試に積極的で、従来にも増して難関国立大の併願先として選ばれるようになった。慶応大学はもともと独自の入試科目パターンなので、首都圏の私立大専願受験生のメインターゲットがMARCHに絞られ、激戦化が進んでいる。親の世代から見ると、軒並み「MARCH不合格」と驚きの合否結果で唖然とすることが少なくない。ところがその併願先であった日東駒専は、相次ぐ不祥事による日本大学の志願者大幅減もあり、人気上昇中の東洋大学を除き、あまりぱっとしない。

 そこでMARCHなど理工系学部もそろえた総合大学と違って、最近、文系の都会派中堅大学のイメージの枠でくくられてきた「成成明学国武独」に注目が集まりつつある。 成蹊大学・ 成城大学・ 明治学院大学・ 國學院大學・ 武蔵大学・ 獨協大学である。それぞれが独自の道を歩んでいる印象だが、学力偏差値でもMARCHクラスの学部も増えている。

 成蹊大学だけは、昔から理工学部がある。安倍元首相の出身校として話題を呼んだが、もともとルーツが三菱系の旧制成蹊高校で、就職に強い。これが効いて、法・経済・経営などはMARCHクラスの難易度となっている。2024年入試では、経済を除く全学部で一般選抜志願者が大きく伸びている。2026年に国際共創学部(仮称)の新学部を構想中だ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  2. 2

    中居正広氏と「性加害」問題 刑事事件化はあるのか? ポイントは示談の中身と被害者の意向

  3. 3

    大阪万博メディアデー参加で分かった…目立つ未完成パビリオン、職人は「えらいこっちゃ」と大慌て

  4. 4

    「2025年7月」に大災難…本当にやってくる? “予言漫画”が80万部突破の大ベストセラーになったわけ

  5. 5

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  1. 6

    昭恵夫人に一私人らしからぬカネと力が… 安倍元首相の政治資金「2億4000万円」を“抜け道相続”していた

  2. 7

    兵庫県職員新規採用「辞退率46%」の異常事態…知事のパワハラ疑惑が原因なのか?昨年は25.5%

  3. 8

    (4)多くの農家が潰れるから企業参入促進というおかしさ 間違った「議論の前提」が稲作を崩壊させる

  4. 9

    「世界大学ランキング日本版」5回連続首位・東北大学の海外留学生重視と一般入試を止める日

  5. 10

    フジテレビでは元取締役2人のセクハラも発覚 「女性もカネも思い通りに…」勘違い男の危ない“思考回路”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  1. 6

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  2. 7

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」

  3. 8

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 9

    広末涼子とNHK朝ドラの奇妙な符合…高知がテーマ「あんぱん」「らんまん」放送中に騒動勃発の間の悪さ

  5. 10

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性