キャリア官僚がエリートだった時代は終わり…立命館大学が合格者数3位の大躍進

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 キャリア官僚(国家公務員総合職)の職場である霞が関の官庁ビルは、この猛暑で灼熱地獄となっている。28℃設定の全館冷房であるため、南面の部屋など一部の職場は酷暑に悩まされており、夜になるとクーラーが切られてしまうこともあるという。城山三郎氏の名作『官僚たちの夏』では、戦後の日本経済成長に使命を懸けた昭和のキャリア官僚たちが活躍する熱気が描かれているが、令和の夏はキャリアにとって文字通り猛暑となったようだ。

 人事院の調べでは、2022年には、勤続年数10年に満たない若手キャリアの退職者が177人となり、この10年間で最も多くなった。退職の主な理由としては、「自己成長できる魅力的な仕事につきたい」「収入が少ない」や「長時間労働が常態化している」などが多かった。東大生の間でもスタートアップ企業の人気が高まり、自己成長志向は強まっている。半面、キャリアの職場のブラックなイメ-ジが広がっており、深夜まで国会対策用の資料作りに追われ、その割に賃金が安く、大学OB会での同期との賃金比べの話題を嫌がる若手キャリアも多い、と聞く。

■キャリア官僚志望者は10年で3/4に減少

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