2024年大学入試の注目点は…国立大理工系の「女子枠」新設と法政・青学・上智の志願者増

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 2024年入試は「旧課程最後の入試となるので、なんとしても現役合格をしなくては」という受験生の思いが底流にあったようだ。入学試験の実施時期から「年内入試」といわれる総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜は近年志願者増加傾向にあったが、「少しでも早く合格を決めたい」という思いで、さらに加速した。

 国公立大は全体では一般選抜がまだ入学者の4分の3を占めているが、国立大学協会は学校推薦型や総合型などで3割以上を目指す方針を打ち出しているので、今後も増加するであろう。ただ、東京大学の学校推薦型選抜では2024年度の合格者数最多(1校3人)の高校は、開成、渋谷教育学園渋谷、灘など有名進学校などで、一般選抜の結果とあまり変わらなくなっている。

 私立大全体ではすでに一般選抜の入学者の割合は40%を切っており、今や学校推薦型からの入学者のほうが多い。有名私大には付属校のほかに系列校が増えており、その入学者の割合も増加している。

 こうした年内入試へのシフト化とともに、2024年入試で特に目がつくのが、理工系で、「女子枠」の新設が進められたことだ。学校推薦型や総合型の選抜の場合が多い。国立大では名古屋大学などにくわえて、東京工業大学、電気通信大学などで新設され話題になった。ほかにも金沢大学や熊本大学などの理工系でも導入している。さらに2025年度には、京都大学の理学部と工学部で、いずれも総合型選抜と学校推薦の特色入試などで導入する予定だ。

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