闘病記
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言葉で仕事をしてきた自分が…ナレーターの沼尾ひろ子さん脳梗塞と失語症を振り返る
脳梗塞になったのは2006年の初夏でした。生放送のレギュラー番組4本に加え、突発的な仕事もあってとても多忙だった頃です。 たまたま土日に休みが取れたので、久々に実家に顔を出そうと車で東京から栃木に向かったその道中で最初の異変...
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副作用で妄想も…元宝塚トップスター安奈淳さん「全身性エリテマトーデス」との苦闘
「今夜がヤマです」 病院に駆け付けてくれた友人たちは医師からそう告げられて、お葬式をどうするか話し合ったそうですよ(笑)。2000年、当時53歳だった私はそんな状態でした。 31歳で宝塚を退団した後、忙しさも手伝って3...
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舞台上で息が苦しくなって…俳優・松尾貴史さん「肺塞栓症」を振り返る
去年の12月、生まれて初めて舞台に穴をあけました。中止となった長野県と滋賀県の公演チケットをご購入いただいた方に申し訳なく、共演者、スタッフにも多大な迷惑をかけました。 異変は、稽古が始まって間もない10月10日のことでした...
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大腸がんと闘う漫画家ひるなまさん「検査画像の“サイン”にピンときました」
ウサギのイラストで失礼します。出身や顔出しを一切NGにして活動している漫画家です。 「大腸がん」がわかったのは2019年の秋でした。それまで便通にはあまり問題はありませんでした。ただ、もともと生理痛が重くて、11歳の初経からず...
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病名が重すぎて…看取り士会代表・柴田久美子さん語るがんとの闘い
人口が600人ほどの離島に渡って4年目の2002年、在宅ケアをする介護士として勤務していたときに「顎下腺がん」になりました。 2週間ほど微熱が続いて食べ物がのみ込めない状態になり、島にひとつの診療所で診ていただくと「これはお...
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市川真由美さんが語るがんとの闘い「こんな体になっても生きなきゃダメ?」と毎日泣いていた
33歳の「子宮頚がん」から始まって「うつ病」「腸閉塞」「リンパ浮腫」といろいろあって、一番最近は2019年の「乳がん」です。その間には出産があり流産もあり、42歳のときには余命宣告もありました。それから12年たった今も生きていますけ...
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LOUDNESSドラマー鈴木政行さん 脳梗塞から奇跡の復帰を語る
右半身が麻痺して、ろれつも回らなくなって、なんとかしようとあれこれ考えたけど、どうにもならなかったので「まぁいいや」と水を飲んで一晩寝ました。なので、後遺症がたくさん残っているんです……ただ、普通なら死んでいたかもしれません。 ...
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大腿骨頭壊死症で引退…元オリックス西浦颯大さんが苦闘を語る
異変は2020年のシーズン終盤、左のお尻まわりに筋肉痛のような痛みを感じたことでした。歩けないほどの痛みではなかったので様子を見ていたところ、数日後、一軍に呼ばれて試合に出ると左股関節の骨に痛みを感じました。その日は乗り越えたものの...
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園子温監督が心筋梗塞を振り返る「もう少し病院が遠かったら死んでいたかも…」
病院に運ばれて間もなく、心肺停止したらしいです。後から聞いた話では1分間ぐらい死んでいたみたい。たぶんその時だと思うけど、黄泉の国っていうのかな、ものすごくきれいな星空のような中にいて、最高に気持ちいい体験をしました。もう少し病院が...
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腎臓がんで手術のBOROさん「小さなことに幸せを見出せるようになった」
2021年1月、左腎臓の部分摘出をしました。手術後の鈍痛や、周りの環境を見たとき、ここは「地獄だ」と思いました。 でもあるとき、ふっと「これが今の自分の現実だ!」と自分自身に起こっている全部を受け入れた瞬間があって、それから...
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射精した瞬間にピキッと…笑福亭羽光さん語る「解離性脳動脈瘤」
2019年12月に「解離性脳動脈瘤」を発症し入院しました。脳内の動脈の血管の一部の壁が剥がれ、血流が悪くなって血管がコブのように膨れてしまう病気です。放っておいたら脳梗塞を起こしたりしてしまうそうで、怖い思いをしました。 発...
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三遊亭あら馬さん、あと半年の余命宣告を受け…肝臓移植から復帰までを語る
去年10月半ば、弟の肝臓の25%をもらって、生体肝移植手術をしました。そして、12月5日には無事に故郷の鹿児島での二つ目昇進のお祝い会を務めてまいりました。周囲には「無理するな」と言われましたし、自分でも賭けでしたが、あの目標がつら...
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オミクロン株感染体験記「5~6日間熱が続き、鼻水とだるさが継続」
オミクロン株の影響もあり、一時期は収まっていた日本国内のコロナ感染者数が激増している。日本よりも早くオミクロン株の感染が拡大しているアメリカでは新規感染の1日平均は74万人(1月12日時点)。「特にニューヨークでのオミクロン株の感染...
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俳優・井上純一さん 尿管結石の激痛を振り返る「指一本動かすだけで全身に…」
「尿管結石」になったのは結婚して間もない頃でしたから、33歳だったかな。30年も前のことなので曖昧な部分もありますが、とにかくものすごい激痛だったことは覚えています。なんでも男性が経験する“3大激痛”のひとつだそうで、その痛みは悪魔的...
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ポルノスターまりかさん 米国での乳がん手術を振り返る 両胸全摘でも仕事続け殿堂入り
「まりかは十分がんばった。でも“可哀想”だと思ったら萎えちゃうから、むしろまりかのために引退してほしい……」 仕事復帰するまでの2年間、SNSで病気の経過を報告していると、ファンの方々からそう書かれることもありました。 ...
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オシメをして舞台に…俳優・江藤博利さんが膀胱がんとの闘病を振り返る
2012年10月、当時「やっちゃいました劇団」という劇団の座長を務めていて、本番を3日後に控えて稽古をしていた夜のことでした。8時ごろにトイレで用を足そうとしたら、オシッコではなく真っ赤な血が出てきたんです。それまで不調や違和感は一...
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飲んだら必ず死ぬと言われ…歌手の仲雅美さん肝不全・腎不全との闘い
バブルが崩壊して3億円の負債を抱えてしまい、それまでに手に入れたものはすべて失いました。それがきっかけで離婚もし、子供とも離れ、1991年にはお酒の飲み過ぎで体を壊しました。あとから母と妹に聞いた話では、医師に「あと2日の命」と告げ...
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写真家・野村誠一さんは悪性リンパ腫に…ステージ4と告げられ動転、家内にお墓の相談まで
主治医に「治るから大丈夫」と言われても、頭が真っ白になりました。家内は主治医から話を聞いた段階で治ると信じたようで、不安でいっぱいの自分に対して困惑してたかも(笑い)。 今年1月、食べると気持ち悪くなり吐いてしまう症状があり...
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突発性頚椎硬膜外血腫と闘う三浦雄一郎さん「ストックを突いて歩けるだけ儲けもの」
2020年6月3日、僕は「特発性頚髄硬膜外血腫」という100万人に1人と言われる珍しい難病を発症して緊急手術を受けました。でも、それから1年後の今年6月、富士山の5合目で行われた聖火リレーで無事に聖火ランナーを務めることができました...
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「本当に怖かった」…元女子バレー日本代表・大友愛さん 9月に“めまい”との闘い4時間
あんなにひどいめまいは初めてでした。天井がぐるぐる回るのではなく自分が回転している感覚で、ひと言でいえば「本当に怖かった」。めまいなんて休めば治ると思われがちですけれど、今回「良性発作性頭位めまい症」を経験して、めまいで長く苦しむ人...
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元ソフトバンク攝津正さん白血病との闘いを語る「鼻血が5時間止まらなかったことも」
正式に病名を告げられた瞬間は、「死ぬのかな」と思いました。でも先生に「大丈夫です。今は治せる病気なので」と言われて落ち着きました。 早期発見だったのと、いい薬ができていたことで、入院は必要ありませんでした。治療は抗がん剤の薬...
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森永卓郎さんは糖尿病を克服 12年前は「足が象の脚のようにパンパンに腫れて…」
「60歳を生きて迎える森永さんを想像できない」 そう医者に言われたのは2010年のことです。当時53歳。仕事は多忙を極めていました。 2000年に「ニュースステーション」(テレビ朝日系)のコメンテーターになったことを皮...
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整体が回復のきっかけに…作家の今野敏さんパニック障害を語る
26、27歳の頃になんとなく食事がしにくくなったのが、今思うと「パニック障害」の始まりだったと思います。 大学在学中に新人賞を取ったとき、賞を主催していた出版社の担当が、「うちの新人賞を取って食っているヤツはいないから就職し...
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腎臓の働きは現在60% 作家・久間十義さん難病との闘い語る
2011年の暮れ、むくみと倦怠感と息苦しさでヘロヘロになって病院に行ったら、「これはすぐに手術しなきゃいけないかもしれない」と言われました。腎臓がひどく炎症を起こしていて、透析が必要になるからシャント(透析用血管)を作る手術をすると...
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もし悪性だったら…モデルの理絵さん 子宮筋腫での全摘を振り返る
2019年5月、世の中がゴールデンウイークで賑わっていたとき、私は手術のため入院していました。病名は「子宮筋腫」。悪性と確定したわけではなかったのですが、手術は開腹による全摘出にしました。 最初に子宮筋腫が見つかったのは、い...
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今もお腹に人工メッシュが…猫ひろしさん「鼠径ヘルニア」を振り返る
3年前、お腹と左ももの付け根の間ぐらいが急にプクッと膨らんでいることに気づきました。コンビニのサラダにのっている半分に割った茹で卵ぐらいの大きさでした。触ると少し痛かったので、3日後ぐらいに病院に行ったら、「鼠経ヘルニアです」と診断...
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こころMOJIアーティストの浦上秀樹さん 難病「遠位型ミオパチー」との闘いを語る
私はスポーツが好きで、将来はスポーツインストラクターになりたいと思っていたんです。でも19歳の頃から、運動をしていると急に足に力が入らなくなるようになりました。初めは気のせいだと思っていたのですが、その回数がだんだん増えて、「おかし...
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放送作家・野々村友紀子さんが語る「ムズムズ脚症候群」との苦闘
2014年ごろ、テレビを見ていたら「ムズムズ脚症候群」について取り上げていて、「これだ!」と思いました。「これって名前がついた病気なんだ」とそのとき初めて自分の脚に起こる症状が病気だと知り、びっくりしました。正式には「レストレスレッ...
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死ぬときはがんが最適…医師の石蔵文信さん全身がんを語る
いい感じに日焼けしていて健康そうでしょう?(笑い)。最近、毎週ゴルフに行って、週2回テニスをして、自転車で走ったり、屋上で園芸しているからね。でも、元気でいられるのも今年いっぱいかなって気はするのです。 体調が悪かったピーク...
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アナウンサーの濱中博久さん 心筋梗塞の手術から回復まで
「濱中さん、直ちに救急車を呼んですぐ来てください!」 今年の1月、電話の向こうの医師にそう言われて、さすがの私も「えっ?」と仰天しました。私はそのとき、いたって普通に話せるし歩ける状態だったのです。でも、じつはこのときが一番危...