闘病記
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善本考香さん 子宮頸がんで転移と再発を繰り返し…「ただ死ぬのが怖かった」
治療しても治療しても、転移・再発を繰り返しました。余命宣告もされましたし、「ここまでして生きる意味ある?」と思ったこともあります。でも、諦められなかったんです。自分の命を自分で救いたかった。治療を続けられたのは「娘のため」なんてきれ...
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小倉一郎さん肺がんとの闘い「子供たちに伝えたとき、ガマンしていた涙がワーッと」
去年3月、ステージ4の「肺がん」と宣告されました。判明したきっかけは骨折でした。一昨年12月、ドラマ「さすらい署長 風間昭平」(テレビ東京系)のロケ先の福島で、移動車のレールの枕木の下に右足先が入り込んでひっくり返り、右足首を骨折し...
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便器を抱えたまま…リポーターの菊田あや子さん“めまい症”との苦闘
今年1月3日でした。朝6時に起きたら、突然、地球がグルングルン回ったの。オエ~ッとなってトイレに行ったけれど、喉に指を突っ込んでも何も出ない。なんとかして吐こうとして吐く体勢になると、またグルグル回る。けれど吐けないから頭を上げる。...
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元芸人の宮野貴至さんは希少がんで左腕切断を即決…実はイキッていた
「類上皮血管肉腫」は100万人に1人、「類上皮肉腫」は年間罹患数20~30人という希少がんで、両方を発症したケースは、今のところWHO(世界保健機関)には報告がないそうです。世界でたった1人の病気にかかりました。 初めは左手の...
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心当たりは大ありでした…ギタリストの山下拓実さんバセドー病を語る
2017年、それまで毎日やっていたランニングの最中に乗り物酔いのような状態になって、嘔吐しちゃったんです。たまたまかなと思ったんですけど、ライブをやるたびに体調が悪くて、マネジャーに症状を話したら、「知り合いに同じような人がいた。も...
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糟谷悟さんは悪性リンパ腫を克服「ランナーでなければ気づけなかった」
「調べられる検査はなんでもしてください。自分は絶対、病気だから」 そう医師に訴えて、やっと見つけてもらった「悪性リンパ腫」でした。ステージは2。割と早く気づいた方だと思います。 それは2013年でした。ランナーとして走...
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ヒロシさん痔ろう壮絶経験…ロケ先の熊本で入院し肛門の脇に管がささったまま帰京
「え? 入院!?」 こう言っては何ですが、「痔」ぐらいのことで? という驚きと、そんなにひどいのか……という思いが入り交じりました。 何より入院なんて怖いじゃないですか。僕は健康診断の血液検査さえもダメな人間なので、手...
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元気だったので驚いた…小説家の水戸泉さん子宮体がんを振り返る
去年6月に子宮と卵巣、卵管、リンパ節の全摘出手術を受けました。その後、12月まで抗がん剤治療をして、現在は経過観察中です。 異変は昨年2月でした。突然、生理が止まらなくなったのです。それまでの生理は規則正しく、生理痛もなく、...
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最愛の娘を亡くし生きる気力や聞く欲求を失っていた女性が…
補聴器によって生き方が大きく前向きに変わった──。そんな話を聞くことは珍しくありません。さまざまな人生の転機に補聴器の存在があり、日々それに立ち会わせていただいています。 最近、70代の女性が息子さんとご来店されました。ご本...
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「とうとう来ましたか」と言われ…俳優・前田吟さん狭心症のカテーテル手術を振り返る
病気の話ね、いろいろやってるからね。一番新しいのは去年の「白内障」の手術。だけどやっぱり5年前の「狭心症」が大変だったね。 初めて心臓に異変を感じたのは、70歳の手前。いつも朝一番の新幹線に乗るために、ある区間を走っていたん...
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元関脇・豊ノ島さんはてんかんの発作を4回経験…「気づくといつも病室でした」
小学校2年生の冬休みだったと思います。朝、母親に起こされて目覚めたけれど、もう少し寝ようと思ったところから記憶がなくて、気づいたときには病室にいました。姉の話によると、痙攣して泡を吹いて白目をむいている状態だったそうです。びっくりし...
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作家・佐川光晴さんは重症肺炎を経験「離れた場所で暮らす長男に電話で遺言をしました」
私が常ならぬ様子で横たわったまま動かなくなり、白目をむいたり、急に立ち上がってバッタリ倒れたりしたので、そばにいた妻と次男は「死んでしまうかもしれない」と本気で心配したそうです。退院してから聞いた発症時の姿が、私が意識していたものと...
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緩和ケア医の山崎章郎さん 抗がん剤の過酷な副作用を経験して「がんと共存」を選択
「手術後の大腸には問題ないですが、両側の肺に多発転移があります」 副作用に苦しみながら再発予防目的の経口抗がん剤治療を続け、もう1クールというところで、主治医からそう告げられました。手術した時点ではステージ3だったのにステージ...
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大腸がんを克服したフリーアナの原元美紀さん「病院に行かないなら離婚する」と夫に言われ…
2007年5月に4泊5日の入院で、大腸内視鏡による1.8センチの腫瘍摘出手術を受けました。後日、病理検査の結果を夫と聞きに行くと、「腫瘍は悪性でした」と告げられました。 それがあまりに爽やかな口調だったため、「ああ、そうです...
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境界悪性腫瘍で卵巣を摘出 フリーライター野原広子さん「手術前の説明がきつかった」
卵巣摘出手術を受けたのは昨年10月4日でした。春ごろからなんとなく太ってきたというか、お腹が膨らんできた違和感があって、何だろうと思っている間に尋常じゃない大きさになってきたので、8月に区の婦人科検診に行きました。そこで「卵巣が12...
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トレーナーの鳥谷剣さん ネフローゼ症候群で高2の春に入院し甲子園でプレーする仲間を病室のテレビで…
はじまりは突然で、前触れは何もありませんでした。当時、高校2年で野球部の練習が厳しかったため、感じていなかっただけかもしれません。 その朝、両親に「顔がむくんでるね」と言われたのですが、気にせずいつものようにグラウンドに行くと、むく...
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声優・野下真歩さんは重症筋無力症と闘う「仕事に戻れるわけがない…涙が出た」
2018年春に「重症筋無力症(MG)」と診断され、4カ月の入院生活を送りました。幸い仕事ができるくらいまで回復しましたけれど個人差の大きい病気なので中には車いす生活を余儀なくされる人もいる難病です。 私も入院前の一番ひどかっ...
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てんかん講師のリンカーン中村さん「初めて生まれてきてよかったんだと思った」
「てんかんってあれでしょ。泡吹いて倒れちゃうやつでしょう?」とよく言われるんですけれど、てんかんにも種類があって、症状は人によってさまざまです。僕の場合は一瞬ピクッとなって、その後、けいれんする発作に入って1~2分間意識がなくなるので...
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あの日の記憶は断片的で…あべ静江さん突然の脳梗塞を振り返る
「脳梗塞」で緊急搬送されたのは今年3月でした。頭痛などの予兆もなく、自分ではどこにも異変を感じていなかったのに、マネジャーが「何かいつもと違う」と気づいてくれたことで大事に至らずに済みました。 あれはテレショップ番組の収録日で...
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ユーチューバー辻トオルさん肺がんとの闘い「3カ月から半年前の発症でステージ4…驚きでした」
「肺がんの疑いが強い」と診断されたとき、すでに副腎と右肋骨にも転移がある状態で、「ステージ4」と告げられました。当時、自分はその意味がわからず「ステージ4って軽いのですか? 重いのですか?」と医師に聞きました。すると、「末期です」との...
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弁護士の伊藤克之さん 発達障害と診断され「原因が明確になってホッとした」
「広汎性発達障害」は現在では「自閉スペクトラム障害(ASD)」と言われている発達障害の一種です。人の表情から感情をくみ取るのが苦手だったり、興味や行動に強いこだわりがあったりするなどの特性が見られる脳機能障害です。 診断された...
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シンガーソングライター山口岩男さん語るうつ病からの脱出…薬を1日24錠、10年で体にダメージが
2001年から12年間、向精神薬を服用し続けた自分の結論は、「うつから脱出するには、くよくよせず、早寝早起きして、うまいものを食べ、酒は飲まずに体動かせ」です。講演で最初にそれを言っても全然納得してもらえませんけど、「病気とは何か?...
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すべての病院で「厳しい」と言われ…格闘家の高須将大さん肝臓がんとの苦闘
2017年、1回目の手術前はがんの知識がほとんどなかったので、腫瘍を取れば治るものだと思っていました。でも、そこから約2年半の間に再発と転移を繰り返し、肝臓の開腹手術2回、抗がん剤治療2回、肺の手術2回を経験しました。「余命宣告」も...
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タブレット純さんが鼻ポリープ手術を決意した理由 鼻炎スプレー“依存”が不安だった…
2020年11月に「鼻ポリープ」の切除手術をしました。医師から「2カ月たたないと本調子にはならない」と言われた通り、退院してからも長らく鼻の奥からドロドロとレバー状のものが出てきました。手術で切ったものなんですかね? よくわからない...
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鳥居かほりさんは昨年、子宮全摘を選択「40%の確率でがんになると告げられ覚悟を決めた」
去年8月に子宮と卵巣の全摘出手術を受けました。56歳になっていましたし、もう子供を産むわけでもないし、悪いものはいっそ全部取った方が気分いいよな、心配もしなくて済むし……と潔く決意しました。 病気が見つかったのは去年3月でし...
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青木さやかさん2度の肺がん手術を振り返る「症状らしいものが何もなく、間違いかなと…」
2017年8月に「胸腔鏡下右肺上葉区域切除」という手術を受けました。肺には左右合わせて5つの肺葉という区域があるらしいです(右肺は上葉、中葉、下葉の3つ、左肺は上葉、下葉の2つ)。私の場合、右肺の上葉部に小さい腫瘍があり、それを切除...
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体全体のバランスにも違和感が…大島花子さん顔面神経麻痺を振り返る
2017年10月、茨城で行われたコンサート会場の楽屋で鏡を見たら左眉がすごく下がっていてびっくりしました。 振り返れば、その日の朝から唇になんとも言えない違和感がありました。お昼にパスタを食べたときも「食べづらいな」と思って...
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疲れと強い日差しにやられて声が…歌手の辛島美登里さん熱中症を振り返る
今年の夏、「熱中症」で声がまったく出なくなりました。内緒話みたいな声しか出なくて、しかもそれが長引いて1カ月たって、ようやくなんとか歌える声が戻りました。 じつは熱中症を認識したのは今年が初めてではありません。4年前にも痛い...
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もやもや病と闘うバルーンアーティストの神宮エミさん「かわいらしい病名の割に…」
「脳梗塞です。ご主人を呼んでください」 医師からそう言われたのは2020年5月の連休直前でした。 その前日の夕方、キッチンでコップを取ろうとして手を伸ばした瞬間、急に脚の力が抜けて床にうずくまってしまったのです。ビック...
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大腸全摘手術も経験…漫画家の島袋全優さん潰瘍性大腸炎との苦闘
大腸全摘をしたら完治するって信じていました。一時的にストーマ(人工肛門)にはなるけれど、うまく小腸と肛門がつながったらほぼ普通の生活ができるって。でも、2014年から何度も手術を繰り返して少し落ち着いたのが2019年。また手術する可...