闘病記
-
白内障手術失敗体験談(8)「医療ミスではないのか?」執刀医に尋ねてみた
リカバリー手術が成功し、正常な視力が戻ったいま、私の胸をよぎったのは「医療ミスはなかったのか?」という疑惑です。 連載にあたり、改めて最初に私の白内障手術を行った眼科医院を訪ねました。院長は国立大学医学部出身のベテラン眼科医...
-
白内障手術失敗体験談(7)怖いものではないが甘くみてはいけない
白内障の手術は安心安全です。とはいえ私が見舞われた「後嚢破損」というトラブルは500分の1程度の確率で起きるそうです。何か突発的なトラブルが発生したときのことを考えると、それなりの実績がある病院を選ぶことが大事。今回の一件で痛感しま...
-
白内障手術失敗体験談(6)再手術はテキパキした指示のもと60分で終了
9月27日、白内障のリカバリー手術前の簡単な検査が終わって、病室に戻り、手術時間まで待機となりました。私の手術開始時間は夕方4時30分ごろで、じっと待つしかありません。個室でトイレは室内にあるため、外に出ずともよい状態でした。 ...
-
今の自分が私自身だ!常に堂々と自分らしく生きていきたい
CIDPの中でも、私の程度は非常に悪い方。手足の感覚はなく、触っているものが硬いのか柔らかいのかがわかりません。担当医に「足を切って義足にしてほしい」と本気で頼んだほど足が痛く、家でも就寝時以外、お風呂に入る時も靴を履いています。 ...
-
白内障手術失敗体験談(5)「月に数件、同じような患者が運ばれてくる」
「私には手に負えない」と、白内障手術を途中で放り出した眼科医院は、救急車は呼ばなかったものの、さすがに移送先の大手総合病院の予約はとっていました。右目にガーゼを当てながらタクシーで大手総合病院に到着すると再び眼底検査などがあり、「まず...
-
「がんですか?」と唖然…沢朋宏アナが未分化多形肉腫との闘病を語る
左脚のふくらはぎに不自然な膨らみがあることはわかっていました。でも、「どこかにぶつけたんだろう」と自分に思い込ませていたんです。それが悪性腫瘍だとわかったのは昨年6月中旬のことでした。 じつは4月ごろから発熱と咳の症状で、か...
-
白内障手術失敗体験談(4)搬送直前に1万3520円を請求された
白内障手術の失敗のリカバリーのため大手総合病院へ緊急搬送された私の右目はどのようなことになっていたのか。水晶体はカメラのレンズの役目があります。水晶体が失われることによってピント調整ができず、目の前にすりガラスを置かれたような状況で...
-
白内障手術失敗体験談(3)15分の予定が60分たっても終わらず…
初診日から20日経過した9月26日手術当日。午前9時半までに病院に入って簡単な検査を済ませ、2階の個室で手術開始予定の13時まで静かに待ちました。緊張しているのか何回もトイレに行き、予定より30分ほど過ぎて手術が始まりました。この日...
-
白内障手術失敗体験談(2)初診で手術日が決定…前妻は「簡単に決めて大丈夫?」
眼科を初めて受診したのは昨年9月6日のこと。異変を感じて3カ月が経過していました。 視力、眼圧などの検査に始まり、散瞳(瞳孔を開く)の目薬をして、網膜の状態を調べる眼底検査や水晶体の濁りの状態を調べる細隙灯顕微鏡検査などを受...
-
支えられないと立てない。触れられると激痛…夫に何度も当たった
当時は知らなかったのですが、受診した脳神経内科は、現在通う千葉大学医学部付属病院脳神経内科のOB医師が設立したところ。身体検査の後、担当医が千葉大病院へ電話をかけ、「今から一人受け入れてくれ」と言っているのが聞こえました。そしてその...
-
白内障手術失敗体験談(1)院長が大きな写真付きで紹介されていて肩書も好印象だった
日本では白内障手術は1年間で150万件以上行われ、高齢化と共にその数は増える一方だ。手術機器の進化と精度の向上により、比較的安全な手術と言われる。しかし、失敗例も少なくない。今回は白内障手術でとんでもない不運に見舞われた70代男性の...
-
乳がんで右胸切除となった塩崎良子さん「引き締まったウエストづくりに精を出した」
2013年の冬、イタリアに行ったとき、たまたま食べていたジェラートが服の胸元に落ちてしまったのでゴシゴシ拭いていたら、右胸の奥の方にしこりの存在を感じたのです。それまでそんなに強く胸を押したことがなかったので、まったく気づかなかった...
-
娘を出産した直後から突然、体に力が入らなくなった
もし足元に空の紙袋が落ちていたら、皆さんはそれを蹴ることができますよね。でも、CIDPを患う私には蹴ることができない。足に力が少しも入らないんです。紙袋の存在に負けてしまい、足を前に出せず、前方に倒れてしまう。転んでしまうことは、非...
-
ケガは気力でなんとかなる…でも…元プロレスラーの府川唯未さん甲状腺がんとの闘い
甲状腺がんの初期は、自覚症状があまりないと言われます。私もまさにその通りでした。 2016年6月ぐらいにたまたま寒冷地で体調を崩して、首に痛みを感じながら帰宅しました。夜には発熱もあったので翌日かかりつけの病院に行ったところ...
-
“エリテマちゃん”…病気はもう一人の自分として捉えている
最初に不調を感じたのは10年前の冬です。手首の関節が痛くなり、湿布を貼ったりしていたんですが、2週間ほど経った頃には全身の関節が痛くなり、少し動いただけでも激痛が走るようになりました。 横になったら起き上がれないほどのレベル...
-
声をかけられた途端にぶわっと涙が…立花理佐さん直腸がん手術を振り返る
2カ月ぐらい前から急に体調が良くなって、今、すっごく元気なんです。お仕事もやる気になってきたところ。「ビー・バップ(ハイスクール)」の共演者や女子プロレスラーのお友達、歌手仲間たちが引きこもっていた私を根気強く誘ってくれて、外に連れ...
-
難病の表皮水疱症と闘う梅津真里奈さん「治療薬はないのでキズができるたびに…」
「表皮水疱症」は、生まれつき表皮と真皮をつなぎとめるタンパク質が不足したり、欠損したりしているために、ほんのわずかな衝撃で皮膚がただれたり、水ぶくれができてしまう難病です。表面の皮膚だけではなく、口の中や食道などの粘膜も弱いので常にど...
-
20年前に脳出血で倒れたピアニストの舘野泉さん…医師は「もうピアノを弾けないだろう」と言っていた
もし神様が「おまえはいい子だから、また両手でピアノを弾けるようにしてあげる」と言っても、「僕はけっこうです」と断ります。だって左手だけで十分満足していて、不自由は何にもないですから。 脳出血で倒れたのは、2002年1月、フィ...
-
クローン病と闘う作家・済東鉄腸さん「体重が90キロから60キロに激減したことも…」
いや~、きついですね。下痢が日常的なんです。ずっとこれかと思うと正直しんどい。でも、この境遇を笑い飛ばすことが大事かなと思っています。ユーモアは生きていく力をくれますからね。 「クローン病」が見つかったのは2021年春です。2...
-
カシアス内藤さんはボクシング指導のため、がんと共存の道を選んだ「20年たっても元気」
「咽頭がん」になったのは54歳のとき。「このまま何もしなければ余命3カ月」と言われたけれど、治療のおかげで20年たっても元気だね(笑)。手術して取ったわけじゃないから、今でもがんは喉にあって定期的に検査をしている。ずっとうまく共存して...
-
脳挫傷で救急搬送された作家の伊丹完さん「もう少し時間がたっていたら死んでいたかも…」
「ここはどこだろう?」という感じでした。 自宅からほど近いファミリーレストランでいつものように食事をし、いつものようにワインを3~4杯飲んで、会計を済ませていつもの道を家に向かって歩いていたのに、そこから記憶が消えていたのです...
-
舌がんの切らない治療「選択的動注併用放射線療法」 体験したシェフに聞いた
20~40代という若い世代でも発症する舌がん。進行性の場合、標準治療は舌の半分以上、あるいは全てを切除する「舌(亜)全摘出術」であり、治療後の舌の機能障害が大きな問題となる。一方で、「切らない治療」もある。そのひとつが「選択的動注併...
-
糖尿病体験記…教育入院後2週間でインスリンを中止し血糖値は正常に
「このままだと、あなた、命を落としますよ」──。私が真剣に糖尿病と向き合うキッカケは会社の健康診断での医師のこんな言葉でした。 2年前の健診で7.5%だったHbA1cが昨年は10.3%、今年は10.8%。私にもインスリン注射が...
-
芸人・コラアゲンはいごうまん心筋梗塞での緊急手術を語る
舞台に立って漫談をしているまさにその最中に“それ”は起こりました。突然、心臓をギューッと握りつぶされるような、経験したことのない痛みに襲われたのです。 昨年9月8日、横浜で落語家の春風亭一之輔師匠との二人会での出来事です。互...
-
元国立がん研究センターの医師は重度の糖尿病を食事・運動・計測で治した
糖尿病と宣告されたのは29年前、私が53歳の頃です。当時国立がんセンター(現国立がん研究センター)研究所の疫学部長として忙しい日々を送っていました。ある日、出張先のホテルの体重計がいつもの77キロではなく72キロを指しているのに気づ...
-
膵臓がんで余命宣告された叶井俊太郎さん「本当に半年で死ねるんですね?」
「余命半年」と言われたのに半年以上たっても死なないから、「先生、話、おかしいじゃないですか。俺、ここに合わせて生きてきたのに、このあとどうすればいいの?」ってことは言いましたよ。 でも、延期しちゃってるのはしょうがないから、毎...
-
あんなにグチュグチュしていた肌が…証券アナリスト森永康平さんはアトピー“克服”
「アトピー性皮膚炎」は大人になっても悩まされていました。顔に出ちゃったときは肌がボロボロすぎて外に出られなかったくらいです。でも、今はテレビ局のメークさんに「肌キレイですね」って言われることもあるんですよ(笑)。 もともとアレ...
-
血管のことばかり考えていた…歌手の鈴木花純さん下肢静脈瘤の手術を振り返る
「下肢静脈瘤」は、静脈弁(血液を脚から心臓へ戻すための逆流防止弁)の働きが悪くなり、血液が滞り血管が太くなって瘤状に浮き出てしまう病気です。命に関わることはありませんが、長年放置すると皮膚がボロボロになって、瘤が破れて出血することもあ...
-
“闇医者”で手術して以来、詰まりやすくなって…俳優の松井誠さん胃腸トラブルとの闘い
16歳の時に胃潰瘍と十二指腸潰瘍になって、胃の3分の2と腸を何センチか切りました。昔のことなので時効ですけど、15歳から新宿の歌舞伎町でホストをやっていたので、売り上げを上げるためにいろいろ無理をして胃腸を壊してしまったのです。 ...
-
見慣れた家の中が違う世界に…女優・柏木由紀子さん原因不明の眼病を振り返る
今年6月にブログで公表してから「何という病名ですか?」「どこの病院で診てもらったんですか?」といった問い合わせを多くいただいて、同じような症状に悩んでいる方が多いことを痛感しました。 「滑車神経麻痺」という目の病気です。今年の...