今日の新刊
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「新版 はじまりは大阪にあり!」井上理津子著
成田空港にも登場して人気のカプセルホテル。第1号は大阪・阪急東通商店街の「カプセル・イン大阪」で、1979年に誕生した450室は現役で稼働中である。当時の中野幸雄・ニュージャパン観光社長がキューブリ…
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「息子ってヤツは」室井佑月著
塾で下のクラスに落ちてしまった息子は「オレの力はこんなもんじゃない」。元日からと言ってたのに4日からドリルをやると言い、超天才児のAは絶対に正月は勉強してないと言う。 室井は「Aくんは羽があ…
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「反応しない練習」草薙龍瞬著
他人の目を感じて不安になるなどの心の悩みは〈心の反応〉から始まっている。だから、ムダに反応しない生き方を目指せばいい。 反応をつくりだしている真の理由は、生存欲、睡眠欲、食欲、性欲、怠惰欲、…
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「秋霜」葉室麟著
豊後・羽根藩の欅屋敷では、楓という女が身寄りのない子どもたちを育てていた。楓の元夫・多聞隼人は3年前、家老として領内の百姓一揆を鎮めたが、非情な藩主・三浦兼清はこれを独断専行の振る舞いとして隼人を上…
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「主夫のトモロー」朱川湊人著
小さな美術雑誌の編集者だったトモローは、突然、会社の〈整理〉を告げられた。親会社の社長が土地ころがしに失敗したためらしい。ということは……クビ? 恋人の美智子に電話したら、「いいじゃん、結婚すれば」…
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「ショットガン・ロード」深町秋生著
汐見凌はかつて仲間だった永田肇の山荘に侵入し、永田をショットガンで殺害した。彼は5年前までフリーの殺し屋集団・忍足チームの一員だった。永田もそのメンバーだったのだ。忍足隼雄の後継者とみられていた汐見…
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「台所のラジオ」吉田篤弘著
書店でアルバイトしている夏美がよく行く丸山レストラン名物の紙カツは、店主・丸山の幼馴染みの梶原の工場で作っている昔風の黒ソースとの組み合わせがバツグンだった。ところが、2人が喧嘩をして、他社のソース…
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「花舞う里」古内一絵著
中学2年生の杉本潤は、母と2人で奥三河にある母の実家に戻ってきた。転入した中学は生徒が10人の小さな学校だ。下校の際に潤は過呼吸の発作を起こすが、通りかかった少女が潤を胸に抱え込み、「鬼様が護ってく…
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「空から降ってきた男」小倉孝保著
2012年9月9日にロンドンの路上で発見された死体は、アンゴラ発ヒースロー行きBA機の機体から墜落したと思われた。主脚格納部に潜んで密航しようとした男はモザンビーク出身のジョゼ・マタダ26歳。彼の身…
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「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」大高宏雄著
女優は脱ぐもの――かつて映画に出演するということは濡れ場を演じるとイコールだった。 古くは田中絹代、京マチ子、若尾文子、加賀まりこに至るまで、そうそうたる女優が妖艶な姿をカメラの前でさらした…
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「頭がいい人、悪い人の老後習慣」保坂隆著
家計のことは奥さんに任せている人は多いが、奥さんが入院したりすると、家にある銀行通帳の届け出印がどれなのか分からなくて困る、ということはよくある。いざという時に備えて、通帳とハンコの整理はもちろん、…
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「数学者たちの楽園」サイモン・シン著 青木薫訳
アメリカでナンバーワンの人気テレビアニメ番組「ザ・シンプソンズ」は、ストーリーの中に数学ネタをしのびこませてある。 実はこのアニメは数学オタクの脚本家によって支えられているのだ。その一人、ア…
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「彼方への忘れもの」小嵐九八郎著
新潟の高校生・大瀬良騏一は、憧れていた友人青木の姉・芙美子が東京に養女に行ったことを知った。高校時代は1年間に27人からラブレターをもらい、採点してゴミ箱に捨てたというすごいお姉さんだ。 騏…
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「外骨 戦中日記」吉野孝雄著
明治から昭和にかけて活躍した反骨のジャーナリスト・宮武外骨は、晩年に言論活動をほとんど停止していた空白の5年間がある。太平洋戦争の時期にも重なるその当時、外骨が何を考え、何を思い、どのように生きてい…
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「オレンジシルク」神田茜著
地元の信用金庫に勤める印子は30歳。自分と同類で恋愛経験がないはずだったキヨミと、カフェで知り合いの結婚式の話をしていたとき、キヨミの携帯にトノサマガエルみたいな着信音が。彼氏からの電話だと聞いて、…
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「江戸前魚食大全」冨岡一成著
日本では、魚を煮る、焼く、干す、蒸す、いぶす、発酵させると、多様な食べ方をしているが、それは保存や輸送が難しくてなかなか魚が食べられなかったからだ。そこで塩漬けや干物にするなどの工夫をしたのである。…
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「中学3年分を一気に学べる 社会科の教科書」浜田経雄著
在日韓国・朝鮮人に対するヘイトスピーチが社会問題化しているが、これを取り締まれないのは、憲法第21条で〈言論の自由〉が保障されているからだ。一方、彼らを「差別主義者だ」と糾弾することも認められている…
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「ギケイキ」町田康著
鞍馬寺から出奔して元服した九郎義経は、太公望が著した兵法書「六韜(りくとう)」を鬼一法眼という僧がもっていることを知り、色仕掛けでその娘をだまして、その書を書写する。 五条天神で刀狩りをして…
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「計画感染」大原省吾著
新庄直人はタイの河原で記憶を失った状態で覚醒した。タイ人少女の協力で羽田行きの726便に搭乗するが、機内で突然、未知のインフルエンザを発症する乗客が続出する。実は、五島列島の小島で、同一と思われるイ…
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「プレイガイドジャーナルへの道」村元武著
月刊「フォークリポート」で、わいせつ図画販売容疑で警察に踏み込まれた責任を取って、著者は退職した。その後、早稲田小劇場の公演のプロデュースなどをしていたが、その仲間で、休刊していたサブカルチャーやア…