「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」大高宏雄著

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 女優は脱ぐもの――かつて映画に出演するということは濡れ場を演じるとイコールだった。

 古くは田中絹代、京マチ子、若尾文子、加賀まりこに至るまで、そうそうたる女優が妖艶な姿をカメラの前でさらした。

 そんな女優が脱いだ時代をまとめた一冊だ。ただし、エロ映画といっても大手映画会社が世に送り出した作品。セクシーさは映画女優の中でトップクラスと著者が評する三原葉子の裸踊りが秀逸の「女体桟橋」や、岸田今日子と若尾文子のレズシーンが話題となった「卍」など、懐かしい画像と共に紹介されている。

 50年近く映画を見続けてきた著者の思い入れタップリのセレクトもひとつの映画史である。(鹿砦社 1700円+税)


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