文庫あらかると
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「洋食 セーヌ軒」神吉拓郎著
「うまい牡蠣フライが食いたいなぁ」 同僚とこんな話になったら、何軒の店が頭に浮かぶだろう。今夜、行こうなどとなったら、仕事が手につかないのでは? 本書は直木賞作家が描いた料理を題材にし…
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「覇道の槍」天野純希著
都の合戦に出陣していた父の長秀が味方の裏切りに遭い自害。千熊丸は9歳で家督を継ぎ、元長を名乗る。京では、幕府管領として権勢をふるっていた細川政元の死後、澄元と高国の養子2人が家督と管領の座の奪い合い…
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「YOU(上・下)」 キャロライン・ケプネス著 白石朗訳
ニューヨーク・マンハッタンの書店で働くジョーは、ある朝、友人にプレゼントする本を買いに来た女性客に一目惚れ。差し出されたクレジットカードで彼女がベックという名前だと知ったジョーは、彼女のツイッターや…
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「愛と夜の日本史スキャンダル」堀江宏樹著
歴史上の人物たちの下半身にまつわるエピソードを集めた歴史コラム。 平安中期を代表する権力者・藤原道長が、(異母)妹の妊娠を確かめるために彼女の家に乗り込み、はだけさせたおっぱいを激しく揉んだ…
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「永遠の少年 ジャッキー・チェン自伝」ジャッキー・チェン/朱墨著鄭重訳
「大きくなったら何になりたい?」と聞かれて、「飛べるようになりたい」と答えた少年は、大きくなって本当に飛んだ。あるときは高層ビルのガラス張りの面を急降下し、あるときは時計台の頂上から飛び降りた。頭のて…
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「ようこそ夢屋へ 南蛮おたね夢料理」倉阪鬼一郎著
安政3年の春、おたねと誠之助の夫婦は、芝の伊皿子坂に飯屋「夢屋」を開く。夫婦は上野黒門町で寺子屋を構えていたが、半年前の大地震で被災。預かっていた子供らは助かったが、幼い娘・ゆめを失ってしまった。 …
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「ヤマザキマリのリスボン日記」ヤマザキマリ著
世界各地を転々としてきた人気漫画家がポルトガル・リスボンでの暮らしをつづった日記。 2002年に結婚後、仕事の関係でシリアを拠点としていたイタリア人夫と別居してきた著者は、04年に一家でリス…
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「桃ノ木坂互助会」川瀬七緒著
桃ノ木坂町で生まれ育った70歳の元自衛官・光太郎は、町内に続々と建設されるマンションやアパートの住人たちのマナー違反にいら立つ。 会長を務める老人会「桃ノ木坂互助会」の選りすぐりのメンバーと…
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「教えてゲッチョ先生!昆虫のハテナ」盛口満著
「フナムシってゴキブリなの?」「雄と雌はどうやって出会うの?」――理科教師の著者が、そんな教え子たちの素朴な疑問に答えながら、昆虫の世界を解説する生き物本。 子どもたちは、フナムシの体形や動き…
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「五代友厚」織田作之助著
NHK朝の連続テレビ小説で注目が集まる実業家の人生を描いた評伝の復刻。 文久2年8月、薩摩藩士が、英国人を斬り殺すという生麦事件が発生。英国は幕府と薩摩藩に莫大な賠償金を請求してきた。幕府は…
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「東京煮込み横丁評判記」坂崎重盛著
「煮込みのうまい店は、いい居酒屋。そして、煮込みのおいしい、いい居酒屋のある町は、愛しい町」と語る著者による飲み歩きエッセー。 柳橋の船宿、問屋街、そしてガード下の飲食店が「妙に時間のヨジレを…
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「禅の教えに学ぶ 捨てる習慣と軽やかな人生」枡野俊明著
モノだけでなく、情報や人間関係まで、すべてが過剰になりがちな現代にあって、「自分に本当に必要なものは何か」を見極めて生きることが、人生を豊かにする第一歩だと著者は説く。「何を残し、何を減らすか」とい…
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「生活安全課0係 ファイヤーボール」富樫倫太郎著
科警研の小早川は、念願の現場勤務がかなって杉並中央署に赴任。本庁の指示で東大出のキャリアの小早川を受け入れることになった署では、問題署員を集めた「何でも相談室」を設置し、配属する。 生活安全…
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「Question 謎解きの最高峰 ミステリー傑作選」日本推理作家協会編
ビブリア古書堂に、男が本を売りにきた。店員の大輔が手続き中、男から足塚不二雄の「UTOPIA 最後の世界大戦」の買い取り価格を尋ねられた店主の栞子の顔色が変わる。男は車を駐車場に入れてくると店を出て…
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「妻恋坂マンション」鬼島紘一著
一生で一番高価な買い物、マイホームの不正問題が後を絶たない。昨年は神奈川県の大型マンションで大手ゼネコンの杭打ち偽装が発覚。住人は今なお不安な日々を過ごしている。 本書はそんなマンション問題…
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「この君なくば」葉室麟著
日向の小藩・伍代藩で私塾「此君堂」を開いていた国学者、鉄斎の娘・栞は、父亡きあと門弟の譲に和歌の指導を続けていた。鉄斎は娘の思いをくみ、栞をいずれ譲の嫁にと考えていたようだが、藩主・忠継の意向で譲は…
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「銀座の酒場を歩く」太田和彦著
資生堂宣伝部にデザイナーとして勤務していた著者にとって、思い入れが深い街・銀座を飲み歩く酒場エッセー。 3丁目の居酒屋「ささ花」は昭和59年開店(現在は1丁目に移転)。酒品書きには主人が蔵元…
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「スピンク合財帖」町田康著
雄犬の視点で、作家一家の日常を描く平成版「吾輩は『犬』である」。 5歳のスタンダードプードルのスピンクは、弟のキューティーとたくさんの猫、そして小説家の主人・ポチと彼の妻・美徴さんと山奥の家…
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「トヨタの片づけ」(株)OJTソリューションズ著
世界に冠たるトヨタ生産方式の基本である5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)のエッセンスを伝授するビジネス・テキスト。 片づけが出来ていない職場ほど、ムダが多く、効率が悪くなって利益を圧迫し…
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「螺旋宮」安東能明著
高代と妻の年恵は、政府系財団とゼネコンが建設したマンションを破格の代金で購入。購入の条件として、夫婦は敷地の地下深くに設けられた施設で1カ月間過ごす。将来、地下に医療施設を造るための実験らしい。不妊…