「東京煮込み横丁評判記」坂崎重盛著

公開日: 更新日:

「煮込みのうまい店は、いい居酒屋。そして、煮込みのおいしい、いい居酒屋のある町は、愛しい町」と語る著者による飲み歩きエッセー。

 柳橋の船宿、問屋街、そしてガード下の飲食店が「妙に時間のヨジレを感じさせる町」浅草橋。駅近くの横丁にある「西口やきとん」の「モツ塩煮込み」は、煮込みの常識をくつがえすほどの品位があるという。

 一方、かつては「落ち着いた大人の文化人」が暮らしているイメージがあり、敬遠していた阿佐ケ谷も、友人が暮らし始めて、町の面白さが少し分かるようになってきた気がすると立ち飲み店「立呑風太くん」でモツ煮にワインを合わせる。その他、立石や三ノ輪など、都内各地の煮込みの名店で一杯。(中央公論新社 760円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が