「ヤマザキマリのリスボン日記」ヤマザキマリ著

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 世界各地を転々としてきた人気漫画家がポルトガル・リスボンでの暮らしをつづった日記。

 2002年に結婚後、仕事の関係でシリアを拠点としていたイタリア人夫と別居してきた著者は、04年に一家でリスボンに移住。引っ越し早々にイタリアから来襲した舅と姑との攻防、忘れたころに届いた日本からの荷物から出てきたガラクタとの格闘、そして単調な食生活ゆえかコンビニを満喫する夢に悩まされたり、日本から押しかけてきたオバサン軍団の旅にツアーコンダクター役として同行するなど、懐かしい昭和の日本の空気が感じられるリスボンでの暮らしを点描。

 あの「テルマエ・ロマエ」発想の発端もこの地だという著者の創作の源に触れる。(朝日新聞出版 740円+税)


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