文庫あらかると
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「日本史『意外な結末』大全」日本博学倶楽部著
歴史上の人物たちの意外な「その後」や驚きの「結末」を紹介する歴史ウンチク本。 例えばあの邪馬台国の卑弥呼。その死についてはさまざまな説があり、高齢だったために病死したとも、魏志倭人伝では卑弥…
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「闇を叩く」稲垣潤一著
高校を卒業し就職した潤一の初出社の日、友人の荒木から電話が入る。荒木は、仙台で5本の指に入るといわれているギタリストで、地元で有名なバンド、ロングイヤーズアフターのメンバーだった。 バンドを…
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「山人たちの賦」甲斐崎圭著
北海道の日高山脈のふもとに住む行方さんは、30年以上の経験を持つ熊撃ち。その昔、カモ猟中に熊に遭遇した体験から、独学で熊撃ちを始め、これまでに人間のテリトリーを侵した100頭以上をとったという。 …
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「寝ころび読書の旅に出た」椎名誠著
読書好きが高じ40年前に「本の雑誌」を創刊、長く編集にも携わってきた氏による本をめぐるエッセー集。 後に「ひっきりなしに旅するようになった」きっかけとなったのは小学生のときに読んだ「さまよえ…
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「ジャングル・クルーズにうってつけの日」生井英考著
1962年、ケネディ政権はベトナムへの軍事介入を強化。自身はあまり乗り気ではなかったというケネディ大統領が増員の指示を出した背景や、当時の現地の政治状況を解説。一方で同じ年にベトナムに配属された19…
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「赤刃」長浦京著
家光治世の寛永16(1639)年、江戸で辻斬りが横行。下手人を成敗すべく名乗りを上げた浪人どもも返り討ちにされ、犠牲者は300人を超える。老中首座松平伊豆守の屋敷に投げ込まれた書状から、元津藩士・赤…
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「恋愛届を忘れずに」赤川次郎著
大学生の和司は、町中で突然腕をとられ、泥棒呼ばわりされる。事務員姿の相手から、奪った書類を返せと迫られるが、身に覚えはない。ようやく人違いだと気づいた彼女は、今度は泣きだしてしまい、和司は慌てて、友…
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「深夜枠」神崎京介著
自動車販売会社の営業マンの岸谷は、ある夜、所長に連れられSMショーが人気のクラブで飲む。所長が席をはずしたときに女王の姫花が岸谷に声をかけてきた。後日、店外で姫花と会った岸谷は、今まで経験したことが…
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「昭和と日本人 失敗の本質」半藤一利著
著者の初期の作品を編んだ歴史エッセー集。日本が戦争に突き進んでいってしまった理由をさまざまな視点から探る。 まずは新聞が、昭和6(1931)年の満州事変から国際連盟脱退までの2年間、その職分…
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「偶然完全 勝新太郎伝」田崎健太著
最後の「弟子」が、日本映画界にその名を残す名優の在りし日の素顔と生涯をつづった評伝。 ある日、勝は、毎日のように彼の事務所に出入りしていた駆け出しの編集者だった著者を、自ら運転するリムジンの…
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「本日は遺言日和」黒野伸一著
プランニング会社の新入社員・美月が苦し紛れに企画した「遺言ツアー」を、なぜか社長が採用。先輩の梶原の力を借り、温泉宿に宿泊し、司法書士の竹上による遺言の書き方講座と、心理カウンセラーの溝口による個別…
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「定中役捕物帖金と銀」誉田龍一著
花形の定町廻りから、定中役に格下げされた南町奉行所同心の金吾は、将軍御成の警備のため高積見廻り役の手伝いを命じられる。市中を見回り中、金吾は雨上がりのぬかるんだ道で車輪が深く沈み込む荷車に気づく。車…
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「友罪」薬丸岳著
27歳の益田は、人生をやり直すため埼玉の町工場に就職。同じ日に入社して寮でも隣室になった鈴木は人を寄せ付けず、寮の先輩らにも馴染もうとしない。そんな彼を放っておけず声をかける益田に、鈴木は次第に心を…
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「希望ヶ丘の人びと(上・下)」重松清著
田島は、中3の娘・美嘉と小5の息子・亮太とともに40年前に開発された希望ヶ丘に引っ越す。希望ヶ丘は、2年前に病死した妻・圭子が少女時代を過ごした町で、亮太は母親の面影を探し、彼女がかつて通った書道教…
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「箱根富士屋ホテル物語」山口由美著
創業者一族の末裔である著者が、最古のホテル・箱根富士屋ホテルの歴史をたどったノンフィクション。 幼いときに養子に出された創業者の山口仙之助の養家は、横浜で居留地の外国人を相手に商売をする遊郭…
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「そこが知りたかった!『右翼』と『左翼』の謎」 鈴木邦男監修グループSKIT編著
今さら人に聞けない右翼と左翼について、Q&A形式で学べる時事入門書。 そもそも何で右翼と左翼と呼ばれるのか。実は起源はフランスで、革命の最中に開かれた国民議会で、議長席から見て右側を占めたの…
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「虫樹音楽集」奥泉光著
30年前、高校生だった「私」は、先輩が出演するライブで、共演のサックス奏者・渡辺猪一郎、通称「イモナベ」から声をかけられる。私が持っていたカフカの「変身」の文庫本を見て、この本の書名は本来「変態」と…
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「戦後史入門」成田龍一著
歴史とは過去のたくさんの出来事から、ある出来事を抜き出し、別の出来事と結びつけて説明することだと著者は言う。本書は、身近な戦後史を題材に「歴史とは何か」という深遠なテーマについて考察した入門書。 …
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「女優A」越智月子著
50年前、理由も語らず突然引退した銀幕の大スター・淸宮朝子が再ブレーク。引退後、表舞台には一度も姿を現していない朝子の行方を追うドキュメンタリー番組が制作されることになった。ナビゲーターに起用された…
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「猫ノ眼時計」津原泰水著
豆腐好きという共通項で結ばれる猿渡と怪奇小説家の「伯爵」は、名物の「豆腐竹輪」を求めて鳥取を訪ね、猿渡は宿泊したホテルでアイダベルと再会する。かつて猿渡は売れない歌手だったアイダベルのバックバンドの…