「愛と夜の日本史スキャンダル」堀江宏樹著
歴史上の人物たちの下半身にまつわるエピソードを集めた歴史コラム。
平安中期を代表する権力者・藤原道長が、(異母)妹の妊娠を確かめるために彼女の家に乗り込み、はだけさせたおっぱいを激しく揉んだという「乳揉み事件」(結果は母乳が飛び出し妊娠が判明)。藤原家の栄華をたたえる「大鏡」に記されたというこの逸話をはじめ、憎き政敵とも平気で寝たという道長の直系子孫・頼長が書き残し、あまりの過激な性描写に現在も一部が公開自粛中という「台記」、「一生不犯」と女性とのセックスレスを宣言した前代未聞の戦国大名・上杉謙信、そして伊藤博文と女子学習院長・下田歌子との関係など。平安から明治まで学校では教えてくれない夜の歴史を学ぶ。(KKベストセラーズ 740円+税)